台風だらけの秋は旅の予定を何度もキャンセルし HP に少し手を入れておりました。 この秋のうちにと久しぶりにパソコンを入れ替えて、自分のHPを確認すると全然ダメ。 Internet Explorer 11に入る目障りなラインは多分 Internet Explorer 10 の時代から入っていたのでしょうね。 急遽修正のドタバタを終え、なんとかカタチになってきた気配です。 もしかしたら環境によっては、あんましかわってないけど?かもですが、 裏側(CSS、Javascript、HTML)を結構いじりました。 更新内容 https://hakushi.com ・テーマに添ってまとめた「野生動物の子育て」「野生動物のお食事」それぞれトップページから。 ・再生環境が限られていた "ちょこっと動画" や "鳴き声" 、ほとんどの機種に対応。 オオコノハズク・ アオゲラ・ コマドリ・ カケス・ トラツグミ・ ホトトギス・ メグロ・ リュウキュウコノハズク ・すべての単品ページの写真の右側に「ページコントローラー」が付いて、ワンカットずつ送れます。(主にマウス操作向き) ・その他こまごま。 ※新しく、アンドロイド系スマホ、タブレットも含め、現行機種はほぼ対応したつもりです。
対馬に渡った第一の目的はアカハラダカ。 本州ではほとんど見掛けることがないのは、渡りのルートが、大陸〜朝鮮半島〜対馬〜九州(西海岸)〜奄美大島〜沖縄〜南方の国々というコースで、日本列島の南西をかすめるように通過するためだ。 9月の半ばをピークとして、前後2週間程度の期間が対馬でのアカハラダカの渡りの時期。 はじめて見るアカハラダカはハトよりも小さな体長で、数羽から最大100羽程度の群れで高い空を渡って行った。 アカハラダカ https://hakushi.com/bard/026-akaharadaka/ 島の北西の灯台のそばに「日本最北西端の地」というモニュメントがあった。 北端、東端、西端など、東西南北の単位ではなくその半分、北西端というこまかいアピールを見たのははじめて。 もしかしたら、さらに細かく「南南東端」とかそういうアピールも日本のどこかでされているのか? 環境の惑星化 https://hakushi.com/other/10-planet360/ 帰宅後に北西以外の3方向・・・、南西、北東、南東を調べてみた。 条件は「一般人が行ける場所で無人島を除外」としたが、これが合っているのかどうか自信は無い。 最北東端 知床半島? 最南東端 小笠原諸島母島? (一般人が行けない南鳥島に日本最南東端碑?) 最南西端 与那国島?(最西端は与那国島) 最北西端 対馬(棹崎公園)【←今回の旅】 晴れて上昇気流が発生すると、本命のアカハラダカ以外にも、多くの鳥たちが島の上空を通過して行く。 島で暮らしているハヤブサなどの留鳥も加わって、初秋の青空が賑やかになる。 ハヤブサ https://hakushi.com/bard/056-hayabusa/ チゴハヤブサ https://hakushi.com/bard/055-tigohayabusa/ その他、ハチクマ、、チョウゲンボウ、ミサゴ、ハリオアマツバメなど。
対馬に渡った目的のひとつ、ツシマヤマネコ。 昨年の訪問で目撃例の多い地区は解っているが、餌付けされた個体を避けると成功確率はゼロコンマいくつになるだろうか、果てしなくゼロに近い。 野生下のヤマネコの撮影は簡単なものではない。 とりあえずツシマヤマネコの棲む山に近づいてひとまわり、痕跡を確認した。 特徴は、耳の先の丸み、耳の裏の白い模様、太い尻尾、はっきりしない腹部の模様など。 ツシマヤマネコ(保護センターの個体) https://hakushi.com/animal/06-tsushimayamaneko/
中秋の名月がひと晩中対馬の峠を照らし、まもなく西の空に沈もうとしていた。 雲ひとつない紺色の空、水平線を赤く染めて太陽が昇った。 9月20日の夜明け、同じ空でつかの間の出会い、月(12時方向の小さな点)と太陽(同じく6時方向)を惑星化。 環境の惑星化 https://hakushi.com/other/10-planet360/ ちなみに、中秋の名月が次に満月になるのは8年後、東京オリンピックの翌年らしい。 https://www.tenki.jp/forecaster/diary/yosh_ika/2013/09/19/1171.html https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130919-00010000-wmap-soci この対馬に渡って来たのは中秋の名月の二日前。 フェリーが福岡の港で口を開けて、私と車を飲込むべく待ち構えてていた。 その空にはギラギラと輝く月。 実は、月をアップで撮る場合、満月はあまり面白くない。 真正面から光りを受けてクレーターの凹凸が平板になってしまうから。 少し横から光を受ける部分の表情が面白い。 過ごしやすいさわやか気温とクリアな空気。 「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月(詠み人知らず)」 昔の人の言う通りだなぁ。 「宇宙・天体・地球 」に3カット追加 https://hakushi.com/other/10-cosmos/
自宅から見る西の空がいつになくクリアな夕暮れ時だった。 明るすぎる大阪の空は撮れないけれどきっとあそこなら・・・。 連日の悪天候のため一旦は諦めたご近所 de 星撮りツアー。 実は今夜が完璧な新月だ。 こんなに急に出れるのかな、林道は崩れていないかな、、、 心配はいくつかあるがチャレンジしてみよう。 関西屈指の星見スポット、奈良と和歌山の県境の護摩壇山へ向う。 深夜0時、ほとんど誰も通らない一車線の国道はまるで獣道。 イノシシ5頭、ノウサギ2、タヌキ2、カモシカ1、シカ20、不明(テンかイタチ)1。 (ちなみに帰路19時では0種0匹。) 深夜1時に到着した目的地は満天の星空。 暗闇に目が慣れた頃、東から昇るオリオン座、眼下の谷の霧が星明かりを受けて薄く光っていた。 標高1280m、新月の深夜、星の光で雲海を撮る。 昼間はツバメ、イワツバメ、オオルリ(幼鳥)、カケス、キクイタダキ(多分)。 特に顔の赤みが控え目な若いツバメが多かった。 真夜中でもよく鳴き声が頭上を横切っていたので「アマツバメか?」とも思ったが、昼間の観察ではアマツバメの姿は見えず、多数派ツバメ、少数のイワツバメという構成。 ちなみに、冬が近づいても南国へ渡らずに日本で越冬する「越冬ツバメ」は歌の世界のフィクションではなく、西日本、特に南九州ではよく見かける。 そして和歌山でも「越冬ツバメ」が多く観察されている。 環境の惑星化 https://hakushi.com/other/10-planet360/ 東の空に低く出たオリオン大星雲はモヤっとしたパステルカラー。 オリオン座三ツ星の隣、小三ツ星の中央約1,600光年の距離。 オリオン星雲のモヤモヤが残念だったので旧データを現像しなおしてみた。 どっちもどっちだねー。。。いつかもう少し高い空で取り直そう。 宇宙・天体・地球 https://hakushi.com/other/10-cosmos/
今年の繁殖期シーズンの最後のお題は、コノハズク。 稀ながらも日本中で目撃例があるから「まあ、そのうち撮れるだろう」と思っていたが、これまで全く撮れていなかった。 先の旅の写真整理の手を止めて棲息密度の高いブナの森で3泊4日のテント生活を計画した。 この森のコノハズクはちょうど巣立ちの直前で日程的に完璧。 大きく育ったヒナは巣穴から顔を覗かせて、周辺の森を見渡していた。 幸い赤色型(通称カキズク)と灰色(通常)型コノハズクがペアになっていたため、2型のコノハズクを同じ場所で観察できてしまうという幸運も。 1日目は巣に餌を運ぶシーンを中心に。 2日目は2羽のヒナの巣立ちと近辺で見守る両親。 3日目には残る2羽も巣立ち合計4羽のヒナ全員が揃う。 最終日も4羽のヒナと両親。ヨソの子も混じって森はコノハズクだらけ。 合計3000カットほどの写真は内容的に結構充実し、来年もう少しがんばればカタチになりそうな気配。 コノハズク 赤色型(通称カキズク) 灰色(通常)型コノハズク https://hakushi.com/bard/092-konohazuku/ HP (hakushi.com) トップのランダム写真にメグロ、コノハズク追加。 同、左上の「最近の更新...」を更新。 おまけ コノハズクの鳴き声は「ブッポウソウ」と聞こえるのだが、ややこしいことにブッポウソウという名前の鳥がいる。 昔、夜の暗闇で「ブッポウソウ」と鳴いているのはこの鳥ではないかと(本当はコノハズクなのに)間違って名付けられたようだ。 ブッポウソウと鳴かないのにもかかわらず、誤ってブッポウソウという名前を付けられてしまったブッポウソウの本当の鳴き声は「ゲ、ゲッ」。 ブッポウソウという名の鳥とコノハズクの生息環境がほとんど同じだから間違えたのかな? ブッポウソウ 絶滅危惧 I B類(EN) https://hakushi.com/bard/112-buppousou/
火山列島(硫黄島)含む小笠原諸島の旅、また船に乗って北上し1000km先の東京の港へ着けば旅は終わる。 この1泊2日の船旅の間も海が穏やかならデッキから撮影ができる。 特に初日は小笠原諸島の北の海域を航行するため、本州周辺の海にはない出会いが期待できる。 海鳥各種、クジラやイルカ類、ウミカメなどは勿論、マンボウやカジキなど想定外の生き物との出会いもあって楽しい。 船ではほとんどの時間をデッキで過ごし、ずーっとカメラ海にを向けている。 船の接近に驚いて海面を飛ぶトビウオは定番のひとつ。 基本的に船から離れる方向へ飛んで逃げるため、船から撮影している限り後方からの写真になってしまう。 今回は、風向きのおかげか魚の気まぐれか、飛行シーンをま横から撮影できた。 トビウオ https://hakushi.com/animal/80-tobiuo/ 遠くに見慣れない生き物を発見した。なんだあれは! 白く小さな「何かの群れ」はこれまで見た事の無い生き物だ。 小鳥か?とも思ったが、この季節に南国の外海を群れて飛ぶ白い小鳥に思い当たるフシがない。 何者か解らないまま連写し拡大してみると「トビイカ」だった。 トビイカの飛行は、単なるジャンプではなく、トビウオのように確実に滑空していた。 今年始めの「空飛ぶイカの撮影成功」というニュースを覚えていたので、これはスクープかも知れない!と、少し興奮したけれど、考えてみれば、トビイカという名前のイカなら飛ばない方が可笑しい。 かくしてこの写真が大ニュースになることはなかったが、自分にとっては貴重な初体験。 トビイカ https://hakushi.com/animal/80-tobiika/ 参考にさせていただいたページ ●空飛ぶイカ 北大が撮影成功、飛行行動解析(日テレニュース) https://www.news24.jp/articles/2013/02/08/07222798.html ●奥武島、トビイカ天日干し 大漁で港に活気(琉球新聞) https://ryukyushimpo.jp/news/storyid-208205-storytopic-5.html ●トビイカ(世界イカ類図鑑) https://www.zen-ika.com/zukan/jp/cs341.html 以上で火山列島(硫黄島)含む小笠原諸島の更新は完了。 希望的計画の半分も撮れなかったけれど、そもそも希望的計画が欲張りすぎという声もあったりする。 全体としては、とてもすばらしい日本の自然体験。 旅の想い出に浸りながら、暑い暑い季節の更新作業はまだ続く。
小笠原諸島在来の唯一の哺乳類、オガサワラオオコウモリ。 ペロペロ舐めている花の蜜は数十年に一度花を咲かせその後に枯れるというアオノリュウゼツラン。 オガサワラオオコウモリ 絶滅危惧 I B類(EN) 天然記念物 国内希少野生動植物種 https://hakushi.com/animal/24-ogasawaraookoumori/ 太平洋の島々に広く棲息するボウトンヘビメトカゲの亜種オガサワラトカゲ。 通常トカゲには"まぶた"がないが、本種はヘビのように"まぶた"があり、閉じることができる、だから「ヘビメトカゲ」。 流木等に乗って島々を渡りながら棲息範囲を拡げて来たという。 オガサワラトカゲ 準絶滅危惧(NT) https://hakushi.com/animal/45-ogasawaratokage/ 写真添付を自粛。大丈夫な方は↑リンクからどうぞ。 運動能力に秀でた外来種グリーンアノール。 多少の距離はジャンプして素早く移動、昆虫を貪欲に食べる。 首を上下に降りながら、ノドの咽喉垂を広げる。 グリーンアノール 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) https://hakushi.com/animal/45-greenanole/ 写真添付を自粛。大丈夫な方は↑リンクからどうぞ。
島には観光客が自由に食べていいフルーツ農園がある。 パパイヤやパッションフルーツ、モンキーバナナなどさまざまな南国のフルーツが次々に食べごろに熟す楽園。 特にパパイヤは鳥たちも狙っていてほとんどの場合鳥に先を越されてしまう。 まあ自分は写真を撮るのが目的なのだからと食欲はさておいて集まって来る鳥たちを撮るのだけれど、正直言えば、一度くらいは熟したての採りたてを食べてみたいと思っていた。 ちょうど食べ頃の熟し具合を見極める能力、鳥に敵いません。 メグロ 絶滅危惧 I B類(EN) 特別天然記念物 国内希少野生動植物種 https://hakushi.com/bard/270-meguro/ 会いたい気持ちがあっても実現するかどうかは相手次第という世の常。 やはり「相性」というものはあるようで、アカガシラカラスバトは満足できるカットは撮れていない。 今回もあちこちでたくさんの目撃情報を聞いたけれど自分だけ残念な成績。 いつかきっといいこともあるのでしょう。 アカガシラカラスバト 絶滅危惧 I A類(CR) 天然記念物 国内希少野生動植物種 https://hakushi.com/bard/072-akagashirakarasubato/ カワラヒワの固有亜種オガサワラカワラヒワは過去一度も撮れていなくて、今回の旅の島での目標の上位に位置づけていた。 最終日にギリギリ目標達成。 オガサワラカワラヒワ 絶滅危惧 I A類(CR) 国内希少野生動植物種 https://hakushi.com/bard/302-ogasawarakawarahiwa/ ハシナガウグイス https://hakushi.com/bard/219-hashinagauguisu/ オガサワラヒヨドリ https://hakushi.com/bard/158-ogasawarahiyodori/
船旅の楽しみは、目の前に広がる海。 ただデッキにいるだけで、重いカメラと私を遥か1000kmも先へ運んでくれ、しかも海域によって異なる海鳥を見せてくれる。 25時間の航海を長く感じる人もいるが、自分は海が荒れなければ50時間でも100時間でもいいと思っている。 ・・・と書いた昨年の「船旅のたのしみ」。 今回は回を重ねて3度目の小笠原、しかもさらに南下する硫黄島航路。 これまでよりも数が多かったり近かったりしたラッキーな種のレベルアップができた。 成鳥が撮れていなかったアカアシカツオドリ。 南下するにつれて多くなり南硫黄島周辺で過去最多の出現。 目の周囲の赤と青とアゴに入る茶色のラインが成鳥の証、船に止まるのが大好き。 アカアシカツオドリ 絶滅危惧IB類(EN) https://hakushi.com/bard/560-akaashikatsuodori/ 無人島の岩の穴ではアナドリが抱卵中。 昨年はオシリしか撮れなかった垂直の素穴。 今年は水平の穴、顔も見せてくれた。 海上でも数多く飛び、これまでの写真のほとんどを入換え完了。 アナドリ https://hakushi.com/bard/539-anadori/ 船の近くを飛んでくれたオナガミズナギドリは無人島の草地で抱卵。 草地には入れないので写真は撮れないが、海の3カットを入換え。 オナガミズナギドリ https://hakushi.com/bard/541-onagamizunagidori/ これまで撮れていなかったセグロミズナギドリを初撮り。 お腹の白が翼の後部まで回り込んで背中側からでも見える点で識別。 セグロミズナギドリ 絶滅危惧IB類(EN) https://hakushi.com/bard/546-seguromizunagidori/ この航路ではおなじみのカツオドリは、通称カツオドリ岩に止まったカツオドリ2羽や、トビウオを飲み込んだ瞬間など追加。 カツオドリ https://hakushi.com/bard/558-katsuodori/ シロアジサシ(初撮り) https://hakushi.com/bard/810-shiroajisashi/ クロアジサシ https://hakushi.com/bard/808-kuroajisashi/ シロハラミズナギドリ https://hakushi.com/bard/536-shiroharamizunagidori/
東京湾から1000km南下し翌朝、小笠原諸島の父島に着いた。 その日の夜、再び同じ船に乗り込んでさらに南の火山列島(硫黄列島)を目指す。 一般人が火山列島(硫黄列島)周辺に行ける年に一度限りのチャンスがようやく訪れた。 夜の航路の周辺に街は無く、しかも新月が近い。 完璧な闇に浮かぶ天の川に沿って船は進んで、翌朝、夜明け前に甲板に出てみれば南硫黄島が浮かんでいた。 ※南硫黄島、(中)硫黄島、北硫黄島、 この旅を通じての第一の目的は2種類のネッタイチョウ。 南硫黄島と北硫黄島で繁殖していると思われるアカオネッタイチョウの数は多く、数十羽は見ることができたけれど、島に近寄ることのできない大型船から撮るにはあまりにも距離が遠すぎた。 その上、アカオネッタイチョウの特徴の赤い尻尾は、シラオネッタイチョウの白い尻尾に比較して細いため、写真に捉えにくい。 結果、ゴマツブ以下の写真を大量生産してしまった。 アカオネッタイチョウ 絶滅危惧IB類(EN) https://hakushi.com/bard/554-akaonettaityou/ シラオネッタイチョウは極めて数が少なく、北硫黄島でやっと一羽の姿を見ることができた。 幸いにして一度だけ比較的近くを飛んだが、超望遠レンズを使い等倍までトリミングしてやっと見れる大きさになる程度。 写真としては、これも及第点を取れなかった。 シラオネッタイチョウ https://hakushi.com/bard/555-shiraonettaityou/ アカオとシラオ、両ネッタイチョウ共に、撮影条件はとても厳しかったが、国内では事実上ここでしか見る事のできない鳥。 初めて出会えた幸運と、証拠写真以下のレベルとはいえ、なんとか撮影できた幸運、ふたつの幸運に感謝しつつ安堵。
ブナの森の高い保水力と毎年積み重なる落ち葉の腐葉土は、微生物、昆虫、小動物と繋がる生態系の小宇宙を作り出す。 森の遊歩道近くにオオコノハズクが今年も巣を作った。 ブナの森はいのちのゆりかご。 人通りのあるこの場所に毎年オオコノハズクが巣を作るのは、人の近くならカラスなどの天敵から襲われないはずだと学習している可能性が高い。 3個の卵は順番に孵化して成長し、既に2羽のヒナが巣立ちをした。 3羽目のヒナはまだ巣の中にいて親から餌を運んでもらっている。 フクロウ類の多くは末っ子が巣立ち飛べるようになるまで、長男(長女?)らは巣の周辺で待っている。 家族全員が揃った時点で森の奥深くへ姿を消すので、今この状況が親子たちを観察できる唯一のチャンス。 既に巣立ちを済ませたヒナのふわふわ羽毛は幼さの証、ワンパク盛りのヒナは足を滑らせて地面に落ちたり、垂直の木を登ったり、初めて見るブナの森と戯れていた。 末っ子は巣穴から外の様子を伺う。 夜になれば親がネズミや昆虫を巣に運んでくれるのだが、この夜は餌を見せるだけで与える事はせず、親はネズミをくわえたまま飛び去った。 巣立ちを促す行動。 巣の中の末っ子は、さぞかしお腹を空かせているはず。 翌日はもう巣の周りにヒナは居らず、巣に親が来る事も無かった。 おそらく明け方に巣立ちを済ませたのだろう。 たった一日限りのオオコノハズク一家との出会い。 静かになってしまったブナ森は、ただ美しく緑色に輝いていた。 アカショウビンやアオゲラを少し撮影し帰路についた。 オオコノハズク【鳴き声付き】 https://hakushi.com/bard/094-ookonohazuku/ オオコノハズク♂の鳴き声はコノハズクの鳴き声「ブッ・ポウ・ソウ」の「ソウ」が無い感じで、「ブッ、ポウ。。。ブッ、ポウ。。。」(♀は「ニャァー。」と猫の様。)
「鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい」これは1981年の角川映画「悪霊島」(原作・横溝正史)のキャッチ・フレーズ。 当時は鵺(ぬえ)が何者なのかは知らず、「何か恐ろしいものなんだろう」程度の認識でTVで映画のCMを見ていたような気がする。 それから20年の歳月が流れ・・・(と、何かいかにも恐ろしげな書き方をしてみている(^^;))、はじめてその鵺(ぬえ)の鳴き声を聞いたのは、黒部ダムのはるか上流の山小屋(薬師沢小屋)だった。 夜、数名の山小屋のスタッフと共に夕食後のゆったりとした時間を過ごしていた時、遠くから響いて来た声は、静寂の山間に反響してとても不気味。 「キー・・・、キー・・・。」 得体の知れない声?音? 金属的がきしむような音は、誰かがブランコを漕いでいるのか?とも思ったが、辿り着くのにほぼ丸一日かかるこの山小屋周辺に公園などある訳は無く、当然子供が遊んでいるはずもない。猿ではない、猪でも熊でもない。 何の声だ?!とザワつく私たちに、物知り風の山小屋スタッフのひとりが言った。 「鳥みたいですよ。」 半信半疑とはこの事で、無知、もしくは未知であった自分はすぐには信じられず、「へー鳥なんだー」とも思ったが「あんな鳥はいないだろ。しかも真夜中に。」とも思った。 もちろんこの声が昔の映画のCMの「鵺」だとは知らなかった。 今となっては、鳥でなければ何なんだという話しだが、このような状況が妖怪、精霊、妖精など空想上の生き物(?)を生み出す。少なくとも当時私の頭の中にはそれが生まれていた。 あの日の夜に鳴いていた鳥が鵺で正体はトラツグミ。 今回の旅では頭上に茂る木々の中でさえずっていた。 声はすれど姿はまったく見えない。撮影は断念して録音に専念した。 昼間なので他の小鳥の声も入って恐ろしさは皆無。 カップルの2羽が鳴き交わす声はむしろ微笑ましい。 トラツグミ【鳴き声付き:4枚の写真の下にmov形式】 https://hakushi.com/bard/198-toratugumi/ ※環境によっては聞けない場合があるようですね、すいません。 ●その他、今回更新の鳴き声 ホトトギス https://hakushi.com/bard/084-hototogisu/ アオゲラ https://hakushi.com/bard/116-aogera/ カケス https://hakushi.com/bard/339-kakesu/
梅雨入りした九州の森にサンコウチョウの鳴き声が響いていた。 棲息密度が高さが耳で確認できる。 体長の2〜3倍も長く伸びた尾羽を持ったサンコウチョウの雄は他に類を見ない個性派、日本の野鳥の中で最もエレガントなルックス(当社比)。 サンコウチョウの個性的な鳴き声は特徴的で図鑑等には「月日星ホイホイホイ(と鳴く)。月・日・星、三つの光りで三光鳥と命名」とある。が疑問がある。 一般的には「ツキ・ヒ・ホシ、ホイホイホイ」とされているが、月は「ツキ」でいいのかどうか。「ゲツ」でしょ、と思っている。私は何度聞いても 「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」と聞こえない。 「ゲツヒーホシ、ホイホイホイ」なら納得できる。 それから・・・、これはどうしようか・・・、多少の勇気を持って書くとすれば・・・。 「ベッキーちゃん、ホイホイホイ。ベ、ベベベッキー。ベッキーちゃん、ホイホイホイ。」と聞こえる。 もしもいつかどこかの森でサンコウチョウの声を聞いたら、一度「ベッキーちゃん」のつもりで聞いてみて欲しい。(う〜ん、こういうのは、書かない方がよかった?(笑)) 森の杣道を歩いていると、頭上数メートルの枝先に巣作りをしている木を発見した。 通常は、密集した木の中に巣作りをするため見つけにくく、例え見つけたとしても暗くて撮りにくい。 鳥の身になってみれば撮られたい訳ではないだろうから、積極的に巣を探すことはしなかった。 こんなに明るい場所にサンコウチョウが巣を作るのは珍しい上に、土台作りを見たのは初めての経験。 クモの巣を集めてコケをからめ、土台を作っている段階。 緑色の森のグラデーションが美しい。 繁殖能力を持たない若い個体が親の繁殖を手伝う「ヘルパー」と呼ばれる行動を見せる鳥がいる。 サンコウチョウもそのうちのひとつで、雌雄ひとつがいだけで営巣〜子育てを行うのではなく、「ヘルパー」を含めた3羽以上で行うことが知られている。 今回は偶然その様子を撮影することができた。 尾の長い♂、短い♂、♀の3種類が入れ替わり立ち替わりやって来て、コケをクモの巣に絡めて巣を作っていた。 まあ普通に考えれば、尾の長い成熟した♂と♀がカップルで、尾の短い(若い?)♂が「ヘルパー」をしているということになるのだろう。 「3種類」だが、「3羽」とは限らない。 また♀が来たと思っても、さっきの♀とは別の♀である可能性がある。 同じような尾の長さの♂が複数いる可能性もある。現場での個体識別は難しい。 サンコウチョウのテリトリーには、だいたい2羽〜6羽程度が暮らして繁殖しているように感じている。 撮影日は6月4日。 「抱卵日数は12-14日、孵化後8-12日で巣立つ」らしいので、あの後無事に巣が完成し産卵していれば、そろそろ孵化する頃か。 数10分間の撮影以降は近づかないようにしていたため、その後巣が完成したのか、卵は生んだのかは全くわからない。 台風が接近し吹き飛ばされたりしないかどうか気がかりではある。 サンコウチョウ(オス、メス、尾羽が短い若い(?)オス) https://hakushi.com/bard/257-sankoutyou/
一ヶ月前に訪れた有明海の干潟は数万羽のシギチたちの渡りの中継地だった。(特別な環境の特別な日。) 季節が少し進んだ一ヶ月後、渡りを行うシギチたちの多くは日本を通過し、きっと今頃は北国の繁殖地へたどり着いた頃か。 今、渡りの最盛期を過ぎた干潟がどうなっているのか、前回と同じ条件の大潮の日に再び訪れた。 一ヶ月前、数万羽の鳥で賑わっていた干潟は予想通り随分少なくなっていた。 10羽程度のホウロクシギ、ダイシャクシギ、ダイゼン、ウズラシギ、チドリ類。クロツラヘラサギは1羽だけ。 鳥の総数が減少した分、干潟は随分広くなったように感じた。 満潮の時刻が過ぎて潮が引き始めると、鳥が多かった時期には全く見掛けなかった生き物たちが姿を現した。 鳥たちに補食される心配の少なくなり周辺を警戒しながら干潟をうろつくのは、トビハゼ、カニはシオマネキ?、そしてこの干潟では初めてのムツゴロウ。 実は、過去何度も訪れているけれど一度もムツゴロウに会ったことはなかった。 今回は、鳥が少なくなった時期に訪れたおかげで無事会えたという訳。 一ヶ月前は干潟の泥に掘った穴の奥深くで、鳥たちが去って行くのを、息を潜めて待っていたのだろうか。 もしも当時、こんなにのんびりと干潟に出て来れば、めざとい鳥に見つかってたちまち食べられていたはず。 ムツゴロウはこれからが繁殖時期。 目がハート型になっているがこれは、繁殖時期が近いからという訳ではない。 常にハート型。昼も夜も(^^;)。 ムツゴロウ https://hakushi.com/animal/80-mutugorou/ 絶滅危惧種 I B類(EN)
木に穴を開けて巣を作り、木をつついて虫を探すキツツキは、森の木の敵か。 ナビには出てこない未舗装の林道を、村役場でいただいた地形図を見ながら行けば、手つかずの照葉樹林が広がっていた。 落ち葉が積もった地面はフカフカで、森の豊かさを象徴している。 木々の間から頻繁に聞こえるアオゲラの声、巣が近いのかも知れない。 数日間森を見る間に一本の朽ちた木が、アオゲラの餌場になっていると気付いた。 シロハラなどのほかの鳥がその木に近寄るとすぐに飛んで来て「キキー!これはボクのキだー!」と主張していた。 キツツキは、立ち枯れた古木や、虫が付いて弱った木をつついて、森林交代を早める。 太陽の恵みを求める健康な木が葉を広げるスペースを得易くなる。 キツツキが既に倒れてしまった木をつついて虫を探すと木は細かく砕かれて土に還るのが早まって、土壌は次の世代の植物のゆりかごとなる。 キツツキは健康な木を枯らすようなことはしない。 健康な森の味方、キツツキには古木が似合う。 アオゲラ https://hakushi.com/bard/116-aogera/ 日本で見られる鵜、ウ科4種類のうち、ヒメウは小型で冬羽は真っ黒、かなり地味。 地味なヒメウでも、絶滅危惧 I B類(EN)で、これはライチョウやイヌワシと同じランクにあたる。 繁殖時期の夏羽は黒い羽が光沢を帯びて濃緑色に輝いて、目の回りは赤みを帯びる。 順光で撮らないと微妙な色は出ないが、海辺では順光方向へ回り込めない事が多く、結構苦労する。 夏羽の色が撮れると嬉しいんです。←地味な喜び(笑)。 ヒメウ https://hakushi.com/bard/564-himeu/ 絶滅危惧 I B類(EN) その他、コシジロヤマドリは親子を観察のみ。 ジャコウアゲハ、スズメバチ、など昆虫を少し。 以上で、春の旅の更新完了です。 たくさんのイイネやコメントいただきありがとうございます。 最近は、お名前を覚えて来て、「ははん、こういうのがお好きなんだ」とか「だめっすかー(^^;)」とか「お!はじめていただくイイネだ!」とかいろいろ、楽しみに拝見している今日この頃です。 近々また出掛けますのでしばらく更新の間隔が空きますが見捨てないでください(^^;)。
晴れた日の青い海で、カンムリウミスズメが今年もゴキゲン。 そろそろヒナが巣立ちする頃。 カンムリウミスズメ https://hakushi.com/bard/818-kanmuriumisuzume/ 絶滅危惧 II 類(VU)、国の天然記念物 日本の在来馬のうち、最も野生に近いといわれるミサキウマ。 爆弾低気圧が通り過ぎた日、いつもの岬の広場には一頭もいなかった。 どこへ?? 強風を避けて、谷間の森へ移動していた。なるほど! 子馬はまだヨチヨチ歩きの甘えん坊、坂道を歩くのと背の高い草は苦手。 ミサキウマ https://hakushi.com/animal/05-misakiuma/ 国の天然記念物 公園のカササギが芝刈りのおじさんにつきまといながら、盛んに地面をつっついていた。 芝が短くなると昆虫等の餌が獲りやすくなる事を知っていたのだろう。 松ぼっくりも念入りにチェック、目的は松の実。 カササギ https://hakushi.com/bard/342-kasasagi/ (種ではなく、生息地が)国の天然記念物
ラッキーが幾重にも重なって無事アビ科の鳥に出会えた港で、またまた興味深い情報をいただいた。 すぐ近くにハイタカが飛ぶ岬があり、ちょうど今が最盛期だと言う。 全く予定はなかったがハイタカが撮れればラッキーと早速行ってみた。 ちょうど早朝から午前中までがベストの光り。 幸いアビ港は午後の遅めがベストな光になるので午前中はじっくりハイタカ撮影。 ハイタカ 準絶滅危惧(NT) https://hakushi.com/bard/030-haitaka/ そんなハイタカ岬に偶然、ミヤマガラスを捕えたばかりのハヤブサが飛来した。 自分と同じくらい大きな獲物をワシヅカミにして海からこちら側に向って来た。 口を開けたまま「ハァハァ」言いながら(?)飛ぶのはおそらく重いのだろう。 生きるために食う、野生の必然。 ハヤブサ 絶滅危惧(VU) https://hakushi.com/bard/056-hayabusa/ 居合わせた人が、このハイタカ岬とアビ港の中間地点で、ミサゴが巣を作っていたと教えてくれた。 行ってみれば偶然、抱卵中のメスに渡す魚をオスが運んで来る瞬間に遭遇。 ミサゴの抱卵は主にメスが行い、オスは専らメスに食べ物を運ぶ役割だとか。 差し入れはサヨリ? ミサゴ 準絶滅危惧(NT) https://hakushi.com/bard/017-misago/ 一連の撮影を終え満足顔で目の前の崖を見上げると偶然トビが止まった。 トビはどこにでもいるが、背景と光線がきれいな撮影機会は案外少ない。 猛禽類、幸運の大盛り詰合わせにオマケが付いた。 トビ https://hakushi.com/bard/021-tobi/ たくさんの偶然が重なって、狙ってもなかなか撮れないシーンを運だけでタナボタ撮影。 かなり要約して書いたけれど、小説になりそうなドラマチックな数日間だった。 別の場所では順光できれいなモズ。 初めて訪れたクマタカの森は残念ながら落第点でこいつはリベンジ要。
・月の引力によって起きる潮の干満の差が最も大きい「大潮」は新月と満月の日。 ・有明海は潮の干満の差が大きい事で日本一だとか。 ・干潟が大好きなシギ、チドリ類の多くが地球規模の渡りを行い、日本を通過するのは春と秋。 ・有明海の干潟は広大さで日本一、日本の干潟の4割が有明海に。 これら一見関連性の無さそうなバラバラの条件が全て重なり合った時、すごい状況になる。 春、新月の日に有明海の干潟を目指した。 現地に到着した時はまだ引き潮の時刻。 海岸線は遥か遠くにあって陸からは見えず、鳥もいない。 まあ今はこんなもんだ。 長距離ドライブの疲れを癒しながら満潮の時刻を待った。 双眼鏡でやっと見えていた海岸線が少しずつこちらへ迫り来るにつれて、シギ・チドリ類(通称?シギチ)が増える。 引き潮の時には干潟の方々にちらばっていた鳥が、潮が満ちるにつれて狭くなる干潟にまるで凝縮されていくように集まり、近づいてくる。 やがて満潮時刻を迎え、すぐ目の前にまで波打ち際が来る頃には、ほんの僅かなスペースには数万羽いやもっといるかも知れない鳥がひしめき合って大騒ぎ。 すごい・・・。 数時間前には何もいなかった干潟の変貌。 最も目立ったのは、オオソリハシシギ★。 人気者はクロツラヘラサギ★、20羽超。 一部に婚姻色の個体を含み気の早い夏羽の個体もちらほら。 目立った順に、ダイゼン、ハマシギ★、ダイシャクシギ、メダイチドリ、コチドリ、トウネン、オバシギ、シロチドリ、ツルシギ★、アオアシシギ、先のチュウダイサギ、コチドリ。 ホウロクシギ★は今回分で総入換え。 少数のチュウシャクシギ、頭が黒くなったズグロカモメ★が一羽だけ、本場筑紫平野のツクシガモ★。 カイツブリ、コガモと、今回撮影しただけで20種。 他にもオグロシギ、オオセグロカモメなど5種類以上はいたようだ。 環境省の絶滅危惧種、準絶滅危惧種に「★」をつけてみたらこんなにも・・・。 数も種類も多くて、一日一回の満潮だけでは(満潮は一日二回あるが夜は撮れない)撮りきれない。 やがて潮が引き始めると干潟の面積はだんだんとまた広くなり、鳥たちはそれぞれに分散し始める。 満潮の前後3時間ほどのお祭りは終わり静けさを取り戻す。 地元の方が「シギチではここが日本一だよ」と胸を張る。異論は全く無い。
有明海の干潟でチュウダイサギを撮った。 この「チュウダイサギ」、なんかややこしくないですか? サギには「チュウサギ」も「ダイサギ」も「コサギ」もいる。 その上さらに中途半端な「チュウダイサギ」。 加えて図鑑には「オオダイサギ」という記述もあり、さらにややこしい。 ちょうど目先がエメラルドグリーンに色づいた婚姻食のチュウダイサギに出会えた。 背中の飾り羽が伸び、風にたなびいてとてもエレガントで美しい。 チュウダイサギは、タイサギの2亜種のうちの1つ。 ややこしい大中小を整理すると・・・ ダイサギ 80-104cm 亜種ダイサギ(別名オオダイサギ) 亜種チュウダイサギ ←今回撮影 チュウサギ 65-72cm コサギ 55-65cm これらすべて、羽根も体も純白の鳥。 クチバシや脚の色、大きさなどの違いで同定するが、ここだけの話し、私自身も完璧に把握できている訳ではなく、HPの区分も怪しい点がある。 それでは問題です。 「シラサギ(白鷺)という名の鳥は、いる?いない?」 ・・・と出題されているのをTVのクイズ番組で何度か見た事がある。 白鷺(シラサギ)は白いサギの総称。 標準和名に「シラサギ(白鷺)」の名はないため「正解は、いない」なのだろう。 しかし、白いサギは何種類もいる。 先の大中小も全て白鷺だが、その他にも・・・ カラシラサギ クロサギの白色型 アマサギの冬羽や幼鳥 以上すべて、全身が白いサギ科。 他にも、これらはサギという名が付きながら、実際はトキ科に区分されているが・・・ クロツラヘラサギ ヘラサギ も、全身が白いため遠くを飛んでいるとよくサギ科と混同する。 北海道のカメラマン同士の会話。 「○○に、シラサギが来たらしい!」「お!それは撮らなければ!」 聞けばコサギらしいので、私は「??」。 大阪の自宅の近くの都市公園でよく見るコサギ。 北海道では白いサギ類は珍しいらしい。 逆に九州では、クロサギを撮っていた私を見た地元カメラマンが「??」。 聞けば、どこにでもいるクロサギをなぜ撮るのかと不思議らしい。 本州では私、クロサギを見た事が、ほとんどないのです。 日本は広いなあ。
瀬戸内海から山口県の日本海側へ回り込んで、九州の北から南へと巡った春の旅。 旅の第一の目的は、夏羽の「アビ科」の鳥だ。 基本的に海上で生活するため陸から見る機会が少ないアビ科の鳥。 日本には越冬目的で飛来するため、見られる期間は冬羽。 繁殖期が近づいて夏羽に変わる頃、北の繁殖地(シベリア、アラスカ、カナダなど)へ旅立つため夏羽の撮影のチャンスは少ない。 単に夏羽を撮るのであれば、関東、東北、北海道などで、北帰行の途中に観察されることもあるけれど、越冬する海域で、生態を含めて夏羽を撮ろうというのは、かなりの矛盾を孕んだ計画とも言える。 昔、瀬戸内海には無数のアビ科の鳥(主にシロエリオオハム)が越冬していたという。 アマモの豊富な海域で潜って魚を獲るシロエリオオハム。 漁師たちはその様子を見て、手漕ぎの船でシロエリオオハムの群れに近づいて釣り釣り糸を垂らす。 これが伝統漁法アビ漁(鳥持網代)だ。 「え?鳥を釣る?」いやいや、鳥を釣る訳ではない。 アマモの藻場で育った5cm前後くらいのキビナゴなどの稚魚の群れを見つけるとシロエリオオハムが集る。 「あー、キビナゴを釣るのか!」いやいや、キビナゴを釣る訳でもないのです。 シロエリオオハムの潜水能力は驚異的に発達している。 長時間潜水して長距離を移動できる。 カモ科やカイツブリ科の鳥ならば、水中に潜った位置から浮上するおよその範囲を想定できるけれど、アビ科の場合はその想定範囲を何倍も上回る。 いつどこに浮上するかほとんど解らない。 そして瞬間的に頭だけを水面に出して息継ぎをし、またすぐに潜行できる。 少し波風のある海面なら浮上した事さえ解らないほどだ。 そのため、写真を撮ってやろうと陸上で観察していても、見失う事がしばしば。 よほど注意して目を凝らしても、まるで「潜ったまま上がってこない」ように見えてしまう。 そんな潜水泳法を駆使して、シロエリオオハムが水面から水中のキビナゴの群れに突っ込めば、キビナゴはシロエリオオハムの手の届かない海中の深い場所へ逃げようとする。 すると深い場所から、タイやスズキがキビナゴを狙って上がって来る。 水面からのシロエリオオハムと海の底からのタイやスズキなど魚食性の魚に挟み撃ちになったキビナゴは逃げ惑い、大騒ぎになる。 大騒ぎを見てさらに多くのシロエリオオハムが集結し、タイやスズキが方々から集まって来る。 そして漁師は手漕ぎの船で近寄って、大騒ぎのさ中に釣り糸を垂らす。 「きっとまた、タイやスズキは釣らないんだろ?」いいえ、このタイやスズキを釣るんです。 それはそれは面白いように釣れるという。 漁師さんはこの状態を「(海が)沸く」と表現していた。 説明看板によれば、「魚や鳥が激しく泳ぎ回るので、海面が怒っているように波立つため『イカリ漁』ともいう」とあった。 魚の群れに山のように鳥が集まる様子「鳥山」、海が沸騰するように見える様子「ボイル」などと呼ぶ釣り用語(?)も同じ状態を表す表現だろう。 シロエリオオハム、夏羽直前の個体、冬羽の群れの中に一羽発見。 オオハム、こちらは完全な夏羽、これも一羽だけ。 「アビ」が広島県の県の鳥と制定されたのは昭和39年のこと。 伝統漁法アビ漁、今は見ることはできない。 今回は、役場のご配慮により最後のアビ漁の漁師さんのご自宅を訪問できた。 「(漁場へ)連れて行ってあげたいがこの歳だから・・・」と、漁師先輩から受け継いだ知恵に感謝しながら、漁ができていた時代を懐かしむように語られた。 臨場感あふれるお話しを聞き資料を拝見できた事は貴重な経験になった。 本当にありがとうございました。
知床では冬期にアザラシをよく見かける。 特にゴマフアザラシは一番数が多いらしく、流氷の時期には港の中に顔を出すこともある。 今年は陸から。 「薄氷を踏む思い」は人間用の慣用句、アザラシには向かない。 実際に薄氷を踏んで寝っころがるアザラシに緊張感は無縁。 のんびりぽわわーん、日向ぼっこ。 ゴマフアザラシ https://hakushi.com/animal/25-gomahuazarashi/ このあたりにトドがいるのは知っていたが、撮影したことはなかった。 10年以上通っても会えていないが、いつかそのうちにバッタリ遭遇するだろう程度に思っていた。 出会いは縁なのだから焦っても仕方が無いと。 ところがそれは勘違いで、どうやら、かなりの確実性でいるところにはいると知り、よしそれなら撮ろうとまた漁船に乗った。 アザラシとトドの見分けがつくかどうか自信がなかったが、2〜3頭観察するうちに遠くからでも見分けられるようになった。 ゴマフアザラシはまばらな群れか単独行動。 顔だけを垂直に出して呼吸、潜行して移動する。 トドは密なグループ行動。 水面近くを移動するため海面に背中が出る。 (耳たぶのあるのがアシカ科の特徴でトドもアシカ科。) この地ではトド猟が行われているため、近づく船がはたして、敵なのか見方なのか、 トドたちは危機管理に余念がない。 どうやら敵ではなさそうだとわかると徐々に近づいて来る。 トド https://hakushi.com/animal/26-todo/ 陸では真っ白な冬毛のエゾユキウサギを撮りたくて、雪原の足あとを辿った。 しかし、ウサギは「人間に見つかる事は命に関わる一大事」と思っている様子。 昔は毛皮や肉を目的に相当追い回されたのだろう。 「兎追いしかの山」などと歌いながら郷愁に浸る人間を、ウサギは「何と残酷な」と涙目で恨んだはずだ。 もちろん私は捕まえたりはしないのだけれど、鉄砲よりも大きなカメラは大砲にでも見えたかも知れない。 残念な成績。 季節が巡る度に体の色を変えてしまえる超能力に脱帽。 エゾユキウサギ https://hakushi.com/animal/12-ezoyukiusagi/ ウサギに代わって顔を見せてくれたのはキタイイズナ、体長20cmに満たないかわいい猛獣。 小さな点々がかすかに連続してわかりにくい足あともしっかり学習。 次はもっと遊ぼうね。 キタイイズナ https://hakushi.com/animal/07-kitaiizuna/
他の科に比べ、群を抜いて観察難易度の高い「チドリ目ウミスズメ科」。 高難度の理由は種によってさまざまで、 外洋性のため陸から観察しにくい、日本が南限で飛来数が少ない、 そもそも総個体数が少ないなどなど。 (街でもよく見かけるスズメは、スズメ目ハタオドリ科で別のグループ。) クロガモやコオリガモやビロードキンクロなど、 北方性のカモ科たちを横目で見ながら漁船に乗り込んだ。 出航してすぐ出現した目的のウミスズメ科は、 思わぬ近さのウミバト。https://hakushi.com/bard/814-umibato/ (街でもよく見かけるハトは、ハト目ハト科で別のグループ。) そして、手元の図鑑複数には名前さえ記載なく、同定に苦労したのがこれ。 いったい何者??? ウミバトの亜種、アリューシャンウミバト。https://hakushi.com/bard/814-aleutianumibato/ コウミスズメはちっこい上に遠すぎて落第点「がんばりましょう」。 https://hakushi.com/bard/821-koumisuzume/ 別の日の漁船クルーズ。 外洋に出ると小さな漁船はよく揺れる。 波の上に浮かぶ被写体も当然揺れている。 揺れながら揺れる被写体を望遠レンズで狙うのは結構苦労する。 ファインダーに入れるのもひと苦労。 冬羽のウミガラス(オロロンチョウ)を発見して懸命にシャッターを切った。 (街でもよく見かけるカラスは、スズメ目カラス科で別のグループ。) 苦労の撮影を終え港に戻れば港湾内にまたウミガラス発見。 波の無い港に浮かぶ鳥を船着き場から撮るラクチン撮影。 さっきの苦労は何(^^;)?。 特徴は目の後ろの模様、マンガの涙風。 絶滅危惧 I A類(CR)、国内希少野生動植物種。 https://hakushi.com/bard/812-umigarasu/ 冬羽を追加したのは2種。 ケイマフリ https://hakushi.com/bard/815-keimahuri/ 特徴は白く大きなアイリング。 絶滅危惧 II 類(VU)。 ウミスズメ https://hakushi.com/bard/817-umisuzume/ 絶滅危惧 I A類(CR)。 ハシブトウミガラスは今回見なかったけれど、 目的だったウミスズメ科との出会いは、合計6(亜)種。 まあ、こんなもんでしょう。感謝感謝。 編集後記:こうして並べると、どれも海と白黒の似たような鳥で、 見栄えしなさすぎの噂も(^^;)?。
空のご機嫌が良ければ、星や太陽などを撮影する。 https://hakushi.com/other/10-cosmos/ 太陽柱(サンピラー)は、太陽から垂直に立ち上る柱状の光芒。 一定の気象条件を満たした時だけに見られる。 マイナス16℃、無風の風蓮湖にて。 M42オリオン座大星雲。 赤道儀なし無改造、ノーマルカメラでけなげに奮闘。 根室にて。 信州の高原では森の上にクリアな空。 流さないのもいいね。
年末に出発した北行の旅。 ここ数年は南九州を訪れていた時期にあえて北へ行く。 信州では温泉のニホンザル。 普段はほとんど望遠レンズを使った撮影だが、今回は超広角や魚眼を多用。 被写体に周辺環境も加えて取り込むのが狙い。 子ザルは妙に近づいて来るレンズに興味津々。 https://hakushi.com/animal/09-nihonzaru/index2.html 旅のルート上の公園にタカサゴモズの情報。 図鑑の観察難易度は「過去の観察例10例以下」のマーク。 おそらく一生見る機会はないだろうと思っていた。 クチバシの上で繋がる黒く太い眼通線が特徴。 https://hakushi.com/bard/161-takasagomozu/ 東京湾では、ミヤコドリ。 https://hakushi.com/bard/680-miyakodori/ その他、ハジロコチドリ、ミユビシギ、カモメ、セグロカモメ、ニシセグロカモメなど。 https://hakushi.com/bard/681-hajirokotidori/ https://hakushi.com/bard/712-miyubishigi/ https://hakushi.com/bard/780-kamome/ https://hakushi.com/bard/770segurokamome/ https://hakushi.com/bard/768-nishisegurokamome/
以前に撮った奄美大島のアマミノクロウサギ。 夜行性で繊細な性格のため、せっかく出会ってもライトで驚かせてしまうようで、どうしても逃げ腰の写真になってしまう。 なんとかプレッシャーを与えずに自然な表情を撮りたいと思い、「大丈夫だよ」と語りかけながら安心感を与えられそうな距離を保った。 多少はこちらを気にしながらもライトに驚くことはなく、だんだんと落ち着いた表情になっていった。 やがて完全に安心したらしく、目の前でムシャムシャと音をたてながらススキの葉を食べ始めた。 その時、なんとなく心が通じ合ったような気がした想い出の写真。 https://hakushi.com/animal/12-amaminokurousagi/index.html そんなアマミノクロウサギに加え、沖縄本島のヤンバルクイナ、小笠原諸島のコアホウドリなどの写真が、AKB48篠田麻里子さんと共演(?)予定です。 https://hakushi.com/bard/666-yanbarukuina/index.html https://hakushi.com/bard/530-koahoudori/index.html かなり瞬間的ですけど、想い出の写真を麻里子さまに見てもらって光栄♪と、かなり喜んでいるのでありましたー(^^;)。 番組スタッフの方、見つけていただいて感謝です。 NHKの、麻里子さまのおりこうさま「絶滅危惧種」 [総合] 11月3日(土) 午前1時40分〜1時45分(2日深夜) [Eテレ+ワンセグ2] 11月7日(水) 午後7時50分〜7時55分
この夏、日本にやって来て繁殖したタカが、遥か南の越冬地へ旅立つ秋が来た。 本州から太平洋に向って40kmも突き出した大きな半島に、信州から北日本で繁殖したタカのほとんどが集結する。 ジョウゴが水をひとところに集めるように、タカたちは陸地に沿って半島の先端に集まり次の陸地を目指して海を越えのが渡りの定番コース。 9月下旬から10月上旬にかけての渡りの期間中に岬を通過する数種類のタカの総数は数万羽に及ぶ。 遥か南の国を目指すタカたちは、その日の天候、風向きを読んで、ある日は数百羽またある日は数千羽という編隊を組んで出発してゆく。 こんなに沢山のタカが日本全国に散らばって営巣していたとは、すごいねー。 鷹の渡り主役のひとつ、サシバ 絶滅危惧II類(VU)。 渡りのタカの視線は前方を向き、遥か遠くの目的地を見据えて飛ぶ。 一方、ノスリ、ミサゴ、トビなど渡らない猛禽の視線は下を向き、陸上の餌を探しながら飛翔する。 https://hakushi.com/bard/036-sashiba/ タカの渡りのもうひとつの主役、ハチクマ 準絶滅危惧(NT)。 名前の通り主食はハチ。 スズメバチの巣を襲い、幼虫の詰まった巣盤をヒナに与える。 ハチに刺されにくい匂いと、刺されても防御できる剛毛羽毛を持っているらしい。 https://hakushi.com/bard/018-hachikuma/ その他、ハヤブサ、チゴハヤブサ、ツミ、ノスリ、ミサゴ、トビも集結し、まるで猛禽の楽園。 https://hakushi.com/bard/056-hayabusa/ https://hakushi.com/bard/055-tigohayabusa/ 帰り道に立ち寄った山の頂上付近に数百羽の小鳥の群れ。 目の前でアザミをついばんだのはマヒワだった。 北日本では繁殖するがこの地では冬鳥。 平地ではこれからが秋本番なのに、山にはもう冬が少しずつ近づいている。 https://hakushi.com/bard/308-mahiwa/
9月30日の台風17号直撃の翌日から、タカの渡りで有名な岬でオオグンカンドリ、コグンカンドリ(共に幼鳥)が観察されている。 本来は熱帯の鳥なのに台風の後、ごく稀に日本でも見られることがあるという。 もしかして、風に流されやすい性格ということか・・・。 はるばる日本まで台風に追われてやって来るのはさぞかし大変だったろうが、これから寒くなるよ。 「ん?ここ、なんか違うぞ?」と気付いて母国に帰る旅もまた大変そうだ。 https://hakushi.com/bard/566-oogunnkandori/
サクラマスが遡上する自然の滝がある。 ダムや堰堤など人工構造物のせいで産卵のための遡上ができなくなった河川が多くなった現代、この環境はサケ科魚たちにとってかけがえの無いパラダイスに違い無い。 サケ科のヤマメの降海型、サクラマスはこの滝の上流にある砂地が産卵に最適の場所。 その場所にたどり着くにはこの難関を突破しなければならない。 滝壺に何匹いるのかは見えないけれど、おそらく数十匹はいそうに思われるサクラマスが次々にジャンプを繰り返していた。 強い者だけが滝を登り、産卵床にたどり着いて子孫を残す。 太古から繰り返されて来たいのちを繋ぐ営み。試練。 ひとまわり大きくてよく目立つ鼻曲がりのオスも何度も失敗しては挑んでいる。 何度となく急流に阻まれても諦めない。 体長の10倍もある高さと激流に体力をふりしぼって挑む、決死の滝登り。 あ・・・また失敗した。 君が登ろうとして挑んでいるこの滝は、代々の君の祖先が皆登った滝だ。 だから今、君が存在しているんだ。 だから君ならきっと登れる。 負けるなよー! サクラマスは準絶滅危惧(NT): 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種。 https://hakushi.com/animal/80-sakuramasu/
本州では標高1000m前後ではまだ針葉樹も広葉樹も多く茂っているけれど、この地では標高1000以下であっても高木は育たず、地表近くに背の低いハイマツが茂って森林限界を越えている。 冬の厳しい気候を物語る。 そしてこれより上ではもう植物は育たず、地面の茶色が見えている。 このような寒冷地が大好きな、ギンザンマシコ。 日本では、北海道の高山で少数が繁殖している。 本州ではほとんど見られないため、バードウオッチャーにとってこの鳥は、ハイマツ帯のスター的な存在。 目の前に来てくれたのは黄色いメス。 オスは赤い。 「雑食で昆虫類、木の葉、果実(ナナカマド、ハイマツ、ハンノキ)等を食べる。」とあるが、この時期はもっぱらハイマツの実を食べている。 今回、新しく山桜のサクランボを食べるシーンにも遭遇。 うだるような暑さの夏の撮影も、高山なら涼しくて気分爽快。 居場所の選択、キミとは気が合うよねー。 こちらを振り返って「チチチ」と鳴いた。 https://hakushi.com/bard/313-ginzanmashiko/
双子の子グマと遭遇、無邪気でかわいい兄弟?姉妹? しかし周辺に親の姿がない。 実は、このシチュエーションは、かなり恐ろしい状況。 のんきにカメラを向けていると、突然「コラー!ウチの子に何してるー!」と、怒り狂った母熊に襲われかねない。 念のため、スプレーやナタなどの完全装備で背後を気にしながら、かわいい猛獣との対峙。 地元の方に聞けば、ここしばらく子グマだけで出て来ており、母熊は見当たらないとのこと。 小熊たちもこの状況に慣れているようで、きょろきょろと母熊を探す事もしないし、ベェ〜ベェ〜と鳴いて母を呼ぶ事もしない。 母グマに何があったのかは、不明。 他、食べられる草教え中の親子も。 フキは、茎の部分をかじった跡をよく見かけるので、「人間と同じように茎を食べるんだねー」と思っていたけれど、この親子は葉の部分ばかりを食べていた。 子供向け離乳食?単なる好み?謎だ。 https://hakushi.com/animal/01-higuma/ この時期の知床の街はよく霧に包まれる。 しかし、少し標高を上げると霧が晴れたりもする。 すべての雲が空から街に下りていた。 標高800mほどの峠は雲の上の快晴、満天の星。 https://hakushi.com/other/10-cosmos/index.html#P3
国後島を望む海でカマイルカの巨大な群れに遭遇。 この海域では珍しい種、「鎌」のようなカーブの背びれを持つ。 船の後ろにできる「引き波」の盛り上がりの中に入ったまま着いて来る。 人間が乗る船に信頼感を抱いて無邪気に遊ぶ様子がほほえましい。 https://hakushi.com/animal/30-kamairuka/ トウゾクカモメ、横取りの名人。 https://hakushi.com/bard/758-touzokukamome/ フルマカモメ https://hakushi.com/bard/532-furumakamome/ 初登場なのに遠くて残念、ハイイロウミツバメ。 https://hakushi.com/bard/548-haiiroumitubame/
ジョウビタキは冬鳥、北の国で繁殖して、日本には越冬のために飛来する。 「ふーん、知床で繁殖してるのかー。」とヒナを撮影し、帰宅後に調べて驚いた。 wikipediaによれば、日本の野生下でジョウビタキの繁殖記録は過去2例しかないらしい。 ということは、これは日本で3例目?スクープ写真? 巣立ちして間もない個体だろうか、餌獲りも飛び方もかなり不器用。 2012:07:22 07:51知床羅臼にて、ジョウビタキ。 https://hakushi.com/bard/183-jyoubitaki/ エゾシカの駆除が行われているらしく、過去異常に多かった鹿は減った。 しかし道路際にキタキツネが急増。 キタキツネを発見して車を停めると寄って来る。 人慣れすることによってひきおこされる交通事故が心配だ。 かわいいけど、餌やりは止めましょう。 https://hakushi.com/animal/04-ezosika/ https://hakushi.com/animal/07-kitakitune/ ウグイス、1カット追加。 https://hakushi.com/bard/219-uguisu/
クイズの答え。 そうです(^^;)。降雪時に道路の端を示す標識、雪深い地方ではあちこちで見かけますね。 正式名称を調べてみたところ、視線誘導標「スノーポール(オーバーハング式)」と、素っ気ない名前でした。 「ココ」が道路の「端」だよ標識「ここたん」に改名するという案は、どうでしょう?(笑) でも、道路標識を撮影した理由がポイントですね。 一見、普通のスズメに似ているが全く別種のニュウナイスズメ。 ニュウナイスズメのオスはスズメよりも少し赤みのある栗色で、遠くからでも判別できる。 メスは薄いベージュ。オスメス共に頬の黒い模様がないことでスズメと区別できます。 スズメほど人間の住処や田畑に適応していないけれど、街から少し離れた場所では比較的よく見ることができます。 上記標識のパイプがニュウナイスズメの巣に最適らしい。 今回の旅であちこちを回る間だけでも、10カ所以上の巣を見かけました。 他の小鳥も利用しても良さそうなのに、ニュウナイスズメ以外の鳥がこの標識に営巣しているところを見た事が無い。 天敵のヘビが登って来れないし、カラスに巣を壊されることもなく、雨漏りもない。 勝手に命名した「ここたん」は、安全性ピカイチの優良物件のようだ。 巣の真下を時々車が通って静けさに欠けることと、晴れた日の温度上昇は我慢? スズメやツバメ、カラスなどは人間の暮らしのすぐ近くに適応して生きる場所を見つけた。 アマサギなど、耕耘機が畑を耕すと集団で後ろに続き、掘り返された餌を探すクループもいる。 そしてこのニュウナイスズメは確実に「ここたん」に適応しつつあるようだ。 害はないのだから、フタなんかしないでね。from ニュウナイスズメ一同>国土交通省 別の場所ではルピナスの花に集うヒナも。 https://hakushi.com/bard/324-nyuunaisuzume/
膨大な写真整理もやっと先が見えて来ました。 おそらく、既に半分はできていると思う、が、あまり自信がない(^^;)。 絶滅危惧 I A類(CR)は、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」、野生生物の5段階のうち、最も危惧されるクラス。 数年間、ゴマ粒のような写真を貼っていたが、やっと今回、撮り直しに成功(嬉♪)、エトピリカ。 アイヌ語で「クチバシが美しい」の意。 https://hakushi.com/bard/825-etopirika/ ケイマフリも絶滅危惧種、こちらは II 類(VU)、「絶滅の危険が増大している種」。 こちらもアイヌ語に由来する標準和名で、「赤い足」の意。 洋上で餌の魚を獲った瞬間など。 https://hakushi.com/bard/815-keimahuri/
順調に成長したタンチョウのヒナが餌探しを覚える時期になった。 両親は餌をくわえてヒナに見せて、与えずに自分で食べて見せる。 「なんで今日はくれないんだよおー!」ヒナはスネて座り込んでしまった。 それでも親は餌を与えない。 撮影しながら「たまにはひとくちくらいあげればいいのに」と、かわいそうに思ったけれど、おそらく両親も食べさせてやりたいのはヤマヤマのはず。 ヒナのおしりをツンツンして、「さあ、座り込まないで歩きなさい。」と告げている。 ヒナがこれから一人で生きて行くための試練。 https://hakushi.com/bard/659-tantyou/ ウミネコのコロニー、1カット追加。 https://hakushi.com/bard/782-umineko/index.html#P2 シロハラゴジュウカラ、1カット追加。 https://hakushi.com/bard/266-shiroharagojyukara/
近頃のアザミ事情。 外来種のアメリカオニアザミが繁茂し、在来種を駆逐している。 トゲトゲで花よりも大きな総苞が特徴、鹿も牛もこの花は食べないためどんどん増えているらしく、一部地域で駆除対象。 これはチシマアザミ?コヨシキリと。 https://hakushi.com/bard/226-koyoshikiri/ トゲトゲの枝はハマナス。 ハマナスはツボミがいいんだけど花はいずこへ?ノゴマ。 https://hakushi.com/bard/179-nogoma/index.html#P3 ノビタキ https://hakushi.com/bard/186-nobitaki/ アリスイ https://hakushi.com/bard/114-arisui/ コチドリ https://hakushi.com/bard/682-kotidori/
本来は赤い鳥ベニマシコ。 オホーツク海を望む原生花園で繁殖している。 「白いベニマシコ」を見たという謎情報を得て向った花園で珍鳥は待っていてくれた。 本来、ベージュ〜茶色のメスなのに、ベージュ部分が白で茶色部分が黒、まるでユキホオジロ。 https://hakushi.com/bard/314-benimashiko/index.html#P13 托卵。 カッコウをはじめとするカッコウ科の鳥たちが、他の小鳥の巣にこっそり卵を産みつけて、仮親に育てさせる不思議な行動。 ちょうど産みつけたくてたまらない時期だったようで、小鳥たちの営巣地にスキを伺いつつ飛来する。 こっそり近づいても、小鳥たちは企みに勘付いて懸命に威嚇していた。 https://hakushi.com/bard/082-kakkou/ 夏は北海道北端で繁殖し、冬には山口県や九州で越冬。 オオジュリンは日本を縦断して旅をする。 原生花園では、エゾノシシウド、ハマナス、エゾカンゾウなどの花とからんでくれた。 https://hakushi.com/bard/289-oojyurin/ 駐車場に戻ったら目の前に亜種タイワンハクセキレイ。 のどが黒いことで亜種ハクセキレイと区別できる。 https://hakushi.com/bard/144-taiwanhakusekirei/
お手元に一円玉があれば、手のひらに4枚ほど載せてみて欲しい。 これが日本一小さな野鳥、キクイタダキの体重。 スズメの体重(約20g)の1/5、3〜5gという驚くべき軽さだ。 こんな小ささだから、フィールドで出会っても蛾(が)かタテハチョウかと思ってしまって、特に昆虫の多い夏は鳥と気付かず、つい撮影準備に遅れをとってしまう。 図鑑によれば「カマキリに補食されることもある」とのこと。 鳥に食べられはずの昆虫カマキリが、逆に捕まえてしまう鳥・・・この小ささならと、うなずける話しだ。 キクイタダキ https://hakushi.com/bard/244-kikuitadaki/index.html#P3 日本の野鳥、小ささランキング (by wikipediaなど) 種名 体長 体重 1 キクイタダキ 10cm 3〜5g 2 エナガ 12.5〜14.5cm 5.5〜9.5g 3 ミソサザイ 11cm 7〜13g 【参考】スズメ 14〜15cm 18〜27g 山奥の針葉樹で小ささランキング第一位のキクイタダキを撮っていると、 同ランキング三位の「ミソサザイ」が現れた。 巣材を運ぶ早い動きは撮りにくいが、途中でとまる枝をみつけて撮影成功。 「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」 by 荘子(逍遥遊) https://hakushi.com/bard/171-misosazai/#P2 「ヒガラ」も小さい。体重は10g程度か。 シジュウカラなどカラ類の中では群を抜いて最小。 https://hakushi.com/bard/262-higara/index.html#P2 ササ薮の中にいて姿を見にくい「クロジ」、今回は珍しく向うから近寄って来た。初登場。 高解像度の図鑑写真ありますよ。>出版社さま https://hakushi.com/bard/293-kuroji/ センダイムシクイ。このあたり、同定苦手です・・・。 https://hakushi.com/bard/242-sendaimushikui/ ウソ https://hakushi.com/bard/319-uso/ アカゲラ https://hakushi.com/bard/120-akagera/index.html#P4 ジュウイチ https://hakushi.com/bard/080-jyuuichi/
北海道到着後、すぐに北上して北の原生花園へ。 思惑通り満開のエゾカンゾウにつかまって、盛んにさえずるのは希少種シマアオジ。 近年激減しているこの鳥に会うために、関東や九州など全国からたくさんの人が来ている。 かなり遠くて苦労したが、複数の個体が姿を見せてくれた。 https://hakushi.com/bard/284-shimaaoji/index.html そんなシマアオジと競うようにさえずって、テリトリーを主張するノビタキ。 顔が黒いのはオスで、本州ではニックネーム「クロノビ」。 繁殖期の繁殖地では珍しくはなく、約半数がクロノビ。 https://hakushi.com/bard/186-nobitaki/index.html 近くの森ではコムクドリのカップルが代わる代わる樹洞に昆虫を運び入れていた。 金属光沢の翼が森の緑に映える。 今頃はもう、ヒナは巣立った? https://hakushi.com/bard/329-komukudori/index.html 大空に向って叫ぶように愛を歌うホオアカ。 https://hakushi.com/bard/280-hooaka/index.html
春から初夏にかけてはほとんどの動物たちが求愛から産卵(出産)子育てを行う。 日本の季節のうち、もっとも生き物たちがきらめくシーズン。 そんなきらめく季節の撮影旅、更新第一弾はブッポウソウ。 森林伐採によって巣作りの可能な大木が少なくなり、日本へ来る個体は減少していた。 最近、ブッポウソウの巣箱をかけてブッポウソウを呼び戻そうという動きが、あちこちの森で成果を上げ始めている。 昔はおそらく沢山来ていたはず。 環境さえ整えば鳥たちはやって来る。 せっかく戻って来たブッポウソウを驚かさないよう提唱されているルール(観察・撮影は車の中から行い、巣箱に近寄らない。等)厳守で観察・撮影。 全てのカットを入れ替えて更新完了、「イマイチ未満」の表示からめでたく脱出♪ https://hakushi.com/bard/112-buppousou/index.html フェリーの港へ行く途中にはコウノトリの暮らす地区がある。 子育てを終えたペアが、子供たちが巣立って広くなった巣塔で嘴を打ち鳴らすクラッタリングなど、5カット追加。 https://hakushi.com/bard/593-kounotori/index.html コウノトリの水場にはカワセミも棲んでいる。 お腹のオレンジ色が鮮やかでなく、くすみを帯びているから若鳥。 まだ上手に餌をとれない。若鳥を2カット追加。 https://hakushi.com/bard/108-kawasemi/index.html#P13 舞鶴港からフェりーに乗り込んで、北海道へ向う。
誰もが知っているハトだが、お寺や公園で最もよく見かけるハトは本来日本にはいない外来種の「ドバト(カワラバト)」。 このドバトだけを指して「ハトなどどこにでもいて珍しくもないわ!」などと発言すれば、7〜8種の日本の在来ハトたちはかなり気を悪くするはず。 普通に暮らしていて見る機会がある在来ハトはキジバトくらいだろうか。 在来ハトたちは外来ドバトにかなり押され気味。 そんな希少な在来ハトの中の一種カラスバトが、無人島の小さな森でひっそりと暮らしている。 カラス + ハトという何の工夫もないネーミングでは興味を引くこともできないかも知れないけれど、天然記念物であり、国内でも海外でも準絶滅危惧種(NT)。 黒っぽいからカラスの名を冠したのだろう、よく見ると構造色の光沢が美しい。 好物は、幹や枝に直接花を咲かせ実をつける植物「アコウ(クワ科イチジク属)」で、「絞め殺しの木」という恐ろしい別名を持っている。 ちなみにイチジク属はよく絞め殺すようだ。 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%9E%E3%82%81%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%AE%E6%9C%A8 https://hakushi.com/bard/072-karasubato/index.html 海はカンムリウミスズメがちょうど子育てを終えた頃。 天然記念物、国内でも海外でも絶滅危惧種(VU)。 https://hakushi.com/bard/818-kanmuriumisuzume/index.html 夜になるとオオミズナギドリのねぐらになり、灯台へ通じる道の周囲は鳴き声で賑やかになる。 不思議そうにこちらを見ていた一羽の背中にそっと触れてみたら、少し首を傾げてさらに凝視。 https://hakushi.com/bard/540-oomizunagidori/index.html#P5 雨の後、ツバメは懸命に泥集め。 小さな嘴では少ししか運べないから何度も何度も往復しないとね。 https://hakushi.com/bard/132-tsubame/index.html#P6 九州以南ではよく見られるクロサギ。 私は関西以北で見た事がない。 https://hakushi.com/bard/589-kurosagi/index.html コゲラのページの、亜種エゾコゲラ、亜種コゲラ。 亜種ツシマコゲラを加えて計3種に。 https://hakushi.com/bard/122-kogera/index.html#P14 以上、九州ぐるっとツアーの更新完了。 あちこち行ったつもりでも、新しい場所は想像を超えてスゴかった。 まだまだ日本には、知らない場所に知らないドラマが満載なんだろうなー、と、実感した。
日本の国鳥はキジ(Phasianus versicolor, Green Pheasant)。 参考:キジ属キジ https://hakushi.com/bard/068-kiji/index.html キジ属にはキジ以外にもう一種類、コウライキジ(Phasianus colchicus)がいる。 大きな違いは白い首輪の有無、胸の色も異なる。 世界的にはコウライキジの方が広範囲に棲息しており、英名は Common Pheasant (一般的なキジ)。 固有種でも国鳥でもないけれど、この島で美しい姿を見せてくれる。 狩猟の獲物として日本各地に放鳥されている外来種。 対馬でも江戸時代から放鳥されていたらしい。 https://hakushi.com/bard/069-kouraikiji/index.html 海の見える丘の上空に、韓国方面から20羽ほどのハチクマが渡って来て "鷹柱" が出来た。 これから本州へ渡って各地でたくさんのハチを食べて繁殖する旅の途中だ。 ふと思った「南の越冬地から北上して来るはずなのに、なぜ朝鮮半島から南下して日本に?」。 調べてみれば、秋の南下と春の北上は渡りのコースが違っているらしい。 秋の渡りは九州から東シナ海を西へ横断し直線的に越冬地へ向う。 春の渡りはユーラシア大陸を北上して、東シナ海を時計回りに迂回して朝鮮半島から南下し、対馬経由で九州や本州に渡るらしい。 日本鳥学会(ハチクマの春秋の渡り衛星追跡 -10 羽の成鳥の記録- ) 参考:https://ornithology.jp/osj/japanese/katsudo/taikai/2007Kumamoto/abst2007/20.pdf 秋の渡りは、近づく冬の足音に怯えるように足早に南下し、春は少し遠回りをしてゆっくりと繁殖地の日本へ向う。 もしかして春の渡りはピクニック気分? https://hakushi.com/bard/018-hachikuma/index.html 青空を舞うハヤブサ、2カット追加。 https://hakushi.com/bard/056-hayabusa/index.html サンコウチョウ、アオバズク、トビ各1カット追加。 https://hakushi.com/bard/257-sankoutyou/index.html https://hakushi.com/bard/098-aobazuku/index.html https://hakushi.com/bard/021-tobi/index.html
初日は様子眺めのドライブをして一泊目は静かそうな場所で車中泊した。 2日目から撮影を始めるつもりで朝5時00分に起床すると車の前方数メートルのアスファルト上に鳥が飛来した。 光沢のあるブルーが朝の青い空気の中で一層輝いていた。 渡りの途中でこの地に立ち寄ることがあるものの、 目撃例は毎年1羽から数羽程度というヤマショウビンだ。 目を疑うとはこの事。夢か?と本当にそう思った。 呆れるほどの幸運に塞がらない口を開けたままシャッターを切ったのが5時07分。 その後数時間、誰かの車がやって来るまで駐車場周辺で遊んでくれた。 https://hakushi.com/bard/105-yamasyobin/index.html ツバメたちが海の近くで巣材のドロ集め。 中に一羽、コシアカツバメが混じっていた。 https://hakushi.com/bard/135-koshiakatsubame/index.html ウチヤマセンニュウ、サメビタキ、など。 ハイイロオウチュウは証拠写真未満、オウチュウ近すぎて撮影できず。 https://hakushi.com/bard/223-uchiyamasennyu/index.html https://hakushi.com/bard/253-samebitaki/index.html 以上、九州ぐるっと一周の初登場(2of2)の小鳥たち。 まだ続きます。
ほとんどの動物たちは求愛から繁殖へ、一年のうち最もきらめく季節。 九州の海や森、大きな島から小さな無人島まで、ぐるっとまるごと一周です。 まずは初登場種(1of2)から。 かなり以前から意識していたコシジロヤマドリ。 餌付けされた個体でもなく、もちろん飼育個体でもない完全な野性種のため、かなり苦労しての撮影。 かなりの時間を費やして待ちに待ち、今回やっと。 https://hakushi.com/bard/066-koshijiroyamadori/index.html 餌の少なくなる冬期には人家の周辺によく現れるが、この時期しかも日中にホンドテンに会えた。 長期間気配を消して森の奥に潜みコシジロヤマドリを待つ間に、ひょっこり出現。 夏毛は初撮り。もしかして、恋に浮かれていた? https://hakushi.com/animal/07-ten/index.html#P5 対馬に渡ればツシマテン。こちらは準絶滅危惧種で天然記念物。 期せずして同じ季節の2亜種の比較写真ができた。 どちらもまっ黒くなった顔。ツシマテンは腹部も黒い。 https://hakushi.com/animal/07-tsusimaten/index.html 群れて飛んでいたのはアマツバメ(アマツバメ科)、ツバメ科のツバメとは異なるグループ。 脚の構造上、枝をつかんでとまることができず、睡眠も交尾も飛びながら行うこともあるという強者。 時々遠くで妙な飛び方をしていたのは、蚊のような結婚集団だったのか? https://hakushi.com/bard/103-amatsubame/index.html
桜がちょうど満開になって、伊豆七島のメジロの亜種シチトウメジロは大はしゃぎ。 嘴に黄色い花粉をつけたまま、次々に花の蜜を吸っていた。 これだけ受粉すれば、夏にはきっと、たくさんのサクランボができるね。 過去の写真を総入換え。 ルックスは地味でも、絶滅危惧種で天然記念物のイイジマムシクイ。 長い時間タネコマドリを待っている間に、何度も近くに来てくれた。 その結果・・・、どの図鑑よりもいい図鑑写真ありますよ。>出版社さま https://hakushi.com/bard/243-iijimamushikui/index.html アカコッコ、森の水場での水浴びカットを追加。 絶滅危惧種で天然記念物。 https://hakushi.com/bard/203-akakokko/index.html#P8 いるにはいるが、神経質なため意外に苦戦するカラスバト、早朝散歩中でバッタリ遭遇。 準絶滅危惧種で天然記念物。 https://hakushi.com/bard/072-karasubato/index.html はしゃぐシチトウメジロにつられて桜の木にミヤケコゲラ。 後頭部の赤い羽根がオスのシンボル。 https://hakushi.com/bard/122-miyakekogera/index.html おまけ、普通種ホオジロに1カット追加。 https://hakushi.com/bard/275-hoojiro/index.html 以上、旅の荷物の後片付けもせず大急ぎで先行した東京諸島(伊豆諸島+小笠原諸島)分の更新を完了。 雑な処理や間違いなどあるかも、おいおい修正します。 片付けながら次の旅準備。がんばれ高気圧♪
突然の噴火で全島民が避難した1986年11月。 その後、噴火活動はおちついて、人も鳥も棲む場所を少し変化させて暮らしている。 伊豆諸島の三宅島。 昨年は、アオウミガメと海鳥のベストシーズンを狙って小笠原諸島を訪れ、同じ港から出港できるこの島にも立ち寄る作戦だったがこちらはまだ生憎の梅雨真っ盛り。 ほとんどの日程を宿の窓から撮影していた。 (アカコッコだけはしっかり撮れたけどね。) 同じ港から出港できるとは言え、900kmも離れたふたつの地域を両方ベストシーズンに訪れるなどという理想を実現するのはなかなか難しい。 どうしても小笠原諸島を中心にしてセットで日程を組むため、仕方のないところではあるが・・・。 そんな訳で昨年、全く撮れなかった固有亜種3種類(3種とも絶滅危惧種)を、今回は撮りたいと考えてリベンジに挑んだ。 理想的な時期からは1ヶ月ほど早めだけれど、3種とも留鳥なので雨さえ振らなければ可能性はゼロではないはず。 到着してすぐ、宿の庭先で目標のひとつを達成。 ヤマガラの亜種、人懐っこいオーストンヤマガラは赤い顔で違いは明瞭。 手にも乗ってくれる(驚♪)かわいいヤツ。絶滅危惧 II 類(VU)。 https://hakushi.com/bard/263-owstonyamagara/index.html モスケミソサザイはミソサザイの亜種。 黒っぽくて横縞がはっきりしているとあるが、木々の込み入った暗いフィールドでは判別しにくい微妙な差異。絶滅危惧 I B類(EN)。 https://hakushi.com/bard/171-mosukemisosazai/index.html よく響き渡る鳴き声があちこちから聞こえて来るのに、いざ撮影となるとかなり苦労したコマドリの亜種、タネコマドリは黒い首輪がないのが特徴。絶滅危惧 II 類(VU)。 https://hakushi.com/bard/176-tanekomadori/index.html 以上3種、度々の噴火を逃れて生き延びた固有種たち。 目標としていた伊豆諸島でのリベンジを達成した。 これで東京諸島(伊豆諸島+小笠原諸島)の初登場種の先行更新完了です。 3種以外の更新は次回に。
船旅の楽しみは、目の前に広がる海。 ただデッキにいるだけで、重いカメラと私を遥か1000kmも先へ運んでくれ、しかも海域によって異なる海鳥を見せてくれる。 25時間の航海を長く感じる人もいるが、自分は海が荒れなければ50時間でも100時間でもいいと思っている。 船が東京湾から外洋に出ると主役はオオミズナギドリ、船を遠巻きにして飛ぶ。 今回は青空の順光で撮れ、過去の画像を総入れ替え。 この日の夕日は格別の美しさで、少年のように感動。 望遠レンズごしに見ていると、ほのかに漂うグリーンフラッシュ(結局見れることはなかったけれど)の気配、だるま夕日が漁船を包み込んだ。 https://hakushi.com/bard/540-oomizunagidori/index.html https://hakushi.com/other/10-cosmos/index.html#P2 洋上で迎えた翌日の朝、主役は南方系のオナガミズナギドリに変わっている。 船のエンジンに驚いて海面を飛行するトビウオ。 https://hakushi.com/bard/541-onagamizunagidori/index.html https://hakushi.com/animal/80-tobiuo/index.html 母島の主役はメグロ。 ちょうどヤツガシラが渡りの時期、本州ではすぐに人だかりになる人気の鳥も一人で独占して撮影。 https://hakushi.com/bard/270-meguro/index.html https://hakushi.com/bard/113-yatugashira/index.html ハシナガウグイス、オガサワラノスリ。 固有種以外ではムナグロ、イソヒヨドリ。まだまだ多くいる外来種グリーンアノールも。 https://hakushi.com/bard/219-hashinagauguisu/index.html https://hakushi.com/bard/034-ogasawaranosuri/index.html https://hakushi.com/bard/689-munaguro/index.html https://hakushi.com/bard/195-isohiyodori/index.html https://hakushi.com/animal/45-greenanole/index.html
昨年に続いて2度目の小笠原諸島。 今回は季節を少しずらして、ザトウクジラやアホウドリ類などを目標に据えた。 ザトウクジラは行動パターンのバリエーションが多いので見ていて楽しい。 メインは頭から水上に飛び足す "ブリーチ" や "ヘッドスラップ" 。 マッコウクジラよりも体がひとまわり小さいためか、思っていたより早い行動に少し焦ったけれど、クジラが水面へ出ると同時にカメラを向ければ、シャッターチャンスに間に合うと判って快調に撮影。 目論見通りのザトウクジラパラダイス。 ボニンブルーと呼ばれる美しい海て、悠々と自由奔放に遊ぶクジラを見ていると、クジラの楽しい気持ちがこちらまで伝わって来て、撮影しながらも自然と笑顔になってしまう。 陸の展望台からでも肉眼で数頭同時に観察できた。 興味深いのは9枚目。 左に大きな母親の尻尾が上がり、同時に小さな子供の尻尾が右に上がっているが、これは潜行のための動作 "フルーク" ではない。 母鯨が尻尾で何度も海面を叩き、それを真似して少し不器用な子鯨も叩く。 この動作の繰り返しが20〜30分程度続いた。 母鯨が子鯨に海面の叩き方を教えているように思えたが、はたして? https://hakushi.com/animal/30-zatoukujira/index.html アホウドリ再導入プロジェクトが行われている無人島では、クロアシアホウドリ、コアホウドリ。 https://hakushi.com/bard/531-kuroashiahoudori/index.html https://hakushi.com/bard/530-koahoudori/index.html 尻尾の長いシロハラトウゾクカモメはこれからが繁殖シーズンか。 https://hakushi.com/bard/760-shiroharatouzokukamome/index.html 母島ではオガサワラトカゲ、ネムリブカ、毒を持つ外来種オオヒキガエルも。 https://hakushi.com/animal/45-ogasawaratokage/index.html https://hakushi.com/animal/80-nemuribuka/index.html https://hakushi.com/animal/42-oohikigaeru/index.html 以上、小笠原諸島のうち、HP初登場種を先行更新。 引続き写真整理、鋭意続行します。
里のケモノと書いて「狸」。 文字通り、昔から人の暮らしの近くで暮らしていたタヌキだが、近年は棲む場所を追われたり、無理矢理人の近くに住んで話題になることもしばしば。 本来は身近な生き物のはずなのに、いざ撮影をとなると意外に簡単ではない。 人家の近くの個体はペットの犬猫の影響で疥癬(かいせん)を患っていることが多い。 もちろん線路上や他人のお宅の庭でカメラを構えることもできない。 天然記念物に指定されている生息地でさえ例外ではなく、1926年(大正15)に2万頭と推定された個体数は、1987年(昭和62)の調査で直接確認できたのは10頭以下で、タヌキの姿を見る事さえ稀だという。 実は先の九州ツアーでも複数の候補地を上げていたけれど、実際に行ってみれば、地元の人の餌付けが公共施設の迷惑になっているという看板が上がっていて萎えた。 別の場所では疥癬の無惨な姿。 カメラマンも大変だが、タヌキはもっと大変だ。 かくして、きらめくいのち的タヌキは撮れていなかった。 帰宅してすぐに飛込んで来たタヌキ情報は、なんと地元からのもの。 早速行ってみればそこは特殊な環境で、通常は、人間や犬猫が立入ることのできない場所。 その場所を見つけることのできた特別に幸運な一家が仲良く暮らしていた。 フサフサした美しい毛並みから、かなり健康そうだと推測した。 「里」という文字が連想させる "のどかな風景" が少なくなった現代、野生の狸が健康に暮らせる生息地は、減る一方なんだということを実感した。
ミサゴは水中へ飛び込んだ後に、空中で首と体をブルブル振って水切りをします。犬の水浴び後と同じ。飛びながらブルブルしても落ちないのはさすが鳥。首が逆方向を向いています。 ハイイロチュウヒはポイントが変わったのか、今年はダメかなと思いかけた時、カラスに追いかけられて飛来。撮影成功は、カラスのモビングのおかげか。 チョウゲンボウとは案外巡り合わせがよくて、今年も数個体。狩りや近いのも。 杉の木に佇むノスリも。 ケアシノスリには会えなかったので昨年の再現像で。 今年は越冬のミヤマガラスが多かった。ので、過去の遠かった画像を総入れ替え。 猛禽を待つ間は、近めのタヒバリや、冬からさえずる気の早いヒバリは南国ならでは? その他、スズメの群れなどいろいろ。
有明海の干拓地の先に広がる浜に群れる沢山のダイシャクシギ。ホウロクシギに並ぶありえない長さのクチバシを地中深くさし込んで、ダイシャクシギ本来の採餌。 開発によって年々少なくなっているやわらかい土壌、昔はこういう場所がもっとあったのでしょう。 もともと筑紫平野に多く飛来していたため命名されたツクシガモを、命名由来の地で撮影。ダイシャクシギにかまけてあまり時間を割かなかったのは反省点。いつかもう一度。 この干拓地には、ダイゼン、シロチドリ、クロツラヘラサギ、ズグロカモメ、ユリカモメなども。まるで水鳥パラダイス。 河口ではヨシガモの飛翔。 カニを食べるアオサギのカニは、なんだ?畑に謎の蟹がいる!?と驚いて調べれば、アカテガニは畑にいることもあるそうで、ふ〜ん、納得。 山間の湖ではきれいな湖面にミミカイツブリ。 以上水鳥シリーズでした。次回更新は猛禽だね。
越冬のため九州へ飛来する鶴、今年の内訳は5種類で・・・ ナベヅル9,891羽 マナヅル3,198羽 カナダヅル3羽 クロヅル6羽 ナベクロヅル3羽 計13,101羽 と中間発表されています。(1/14 出水市) ほとんどがナベヅルで、その中に2割程度混じるマナヅルは、数的にはマナヅルよりも少ないものの、大きくてきれいなのでよく目立ちます。2種類それぞれの幼鳥が入り交じって、この2種類で全体の99.9%を占めます。 2種類以外、0.1%のツルは注意深く探せば見つかる(こともある)かな?、という感じ。でも探せました。 先ずはクロヅルの幼鳥を初撮影。幼鳥は頻繁に空を見上げる仕草をしていました。そんな仕草をするのはこのコだけなので、もしかしたら、はぐれてしまった親たちが飛んで来るのを待ち続けているのかも知れません。しかし、既に飛来のピーク時期は過ぎているので親が日本に来る可能性は低そう。クロヅル本来の越冬地は「ヨーロッパ南部、アフリカ大陸北東部、インド北部、中国など」らしいので、きっと親はどこか遠くで越冬しているのでしょう。今月末からは北帰行が始まります。春になれば北の国(繁殖地)で感動の再会をしてくれると信じたいものです。 ペアのクロヅルも初撮りできました。カップルで群れからはぐれたのは恋に夢中になっていたから? カナダヅルも撮れました。他よりも小柄で色が薄いために目立つとは言っても、3/13000羽という比率には、そこそこ手こずったりもしてしまいます。 他、親子で佇むナベヅル、餌をついばむ瞬間のマナヅルなど。 以上、先のナベクロヅルと合わせ、九州の越冬ツルシリーズ5種類は更新完了です。 (次回更新は猛禽か水鳥の予定です。)
車を替えて以降の初遠征は、ちょっとドキドキでしたが、問題なし。 多分これで大丈夫でしょう。今回は天候にも恵まれて、まずまずの成果でした。 更新(その1)内容は・・・、 日本の野生下では多分ここにしかいない、ナベコウを親子で。(同じく日本唯一のカラフトワシも元気にクァクァクァと鳴きながら飛んでいました。) 全体で、13000羽ほどのツルが飛来する集団越冬地で「ナベクロヅル」と呼ばれる個体はクロヅルとナベヅルの交雑種。今年、3羽しか確認されていないそのナベクロヅルを無事に探し出せて、この旅の目的のふたつめを達成しました。 宮崎県南端のミサキウマも初撮影で更新したので、今まで公開していなかった道産子(北海道の野生馬、今は牧場で飼育)も並べて公開しました。昨年のヨナグニウマと合わせて日本在来馬が3種になりました。 とりいそぎ、今回の更新はここまで。残る整理を進めます。
これまで何度も近くを通っていたのですが、やっと行けました。 この鳥の翼の下面の朱色がかったピンク色は、日本の伝統色「とき色(朱鷺色)」の語源。 学名は Nipponia nippon(ニッポニアニッポン)で、特別天然記念物でもあり、国内希少野生動植物種でもある。 世界的に見ても日本を代表する鳥と言えるのにもかかわらず、環境省のレッドリストでは「EW」。 つまり日本の野生下では既に絶滅してしまっている種だ。 絶滅しているのになぜここにいるのかと言えば、佐渡で人工ふ化されて放鳥された後、本州へ飛来した個体。 IUCN(国際自然保護連合)によるレッドリストでも「EN」のランクになっているので、HPでは4つのマークが付きます。 さらに、移入種に付けている「外」のマークも付いて、合計で5つものマークを並んだのはこのトキが初です。 水田でドジョウを捕まえると嬉しそうにしていました。きれいなトキ色の翼も。 帰り道ではユリカモメをきれいなライトで。 その後、タカの渡り、ムササビの森、湖北などを巡り、爽快な秋空の下でのツアーとなりました。
トップページトップの写真を追加しました。 今回は、顔のアップを4カット、これで合計30カットになりました。 その内容は…。 鋭い視線、餌をくわえた瞬間のシマフクロウ(北海道)、 意外にひょうきん?正面顔のオオワシ(北海道)、 驚いて丸い目になったトラフズク(新潟)、 600mm f4に2倍テレコンで、横顔のヤマセミ(福井)、です。 トップの写真の右下には、「写真のシャッフル」というボタンをつけているのでランダム表示できます(といっても、単に最読み込みしているだけですが)。 しかし、30カットにもなれば、どの写真が増えたのかわからないと思うので、『トップページのメインフォト【一括表示】 』のページを作りました。 更新情報からだけしかリンクしていないスペシャルページ(?)です!!といっても、トップに使っている写真をまとめているだけなんですけど、せっかくのスペシャルなので、どうぞ。 https://hakushi.com/img_tool/topMain/tpp.html
すべての単品ページの左右に付いている「みんなリンク」と「なかまリンク」を更新しました。が、見掛けはあまり変わっていません(^^;)。実は、今年新登場した種が全く入っていなかったのですが、ランダム表示なので普通は気付かない方がほとんどでは?。と、思いつつ、javascriptをかなり書き直したので、遊んでみてください。思わぬ発見があるかも、ないかも。 野鳥の会のHPで「切手になった野鳥」が見やすく整理されていた(www.birdfan.net/fun/etc/kitte.html)。一覧を眺めれば「切手にしてもらえる鳥たちの選考条件」が想像できて面白い。カワセミやツル、シマフクロウ等が採用されやすいのは理解できるが、オオジシギ、カケス、ウソなんかもちゃんと採用されていて、これはなかなか納得できるセレクトでは?と思った。 季節は猛暑小休止から台風シーズンへ。過ごしやすくなるとそろそろ行動開始です。
鳴き声を2種(メグロ・コマドリ)追加しました。 小笠原諸島、母島のメグロのさえずりは、早朝のわずかな時間に限られるためなかなか聞く事ができません。でも今回、録音に成功したさえずりを公開しました。 以前に録っていた日本三鳴鳥の1つコマドリのさえずりも同時公開です。 以前から公開しご好評をいただいているリュウキュウコノハズクの鳴き交わしと共にお楽しみください。(録音はまだ他にももありますのでおいお公開しますね。) それから、再生の動作確認について。現状、WinとMacそれぞれ4つ、合計8つの主要ブラウザで動作確認をしていますが、MacのOperaの場合、鳴き声が再生できないようでです。この環境の方は残念ですが将来のバーションアップで不具合が解消されるまでお待ちください。
ランダム表示されるトップページの写真を追加しました。 追加したのは次の6カット。 ヤエヤマオオコウモリ:夕暮れが近づく西表島、デイゴの花に集まって来ます。 ムササビ:神社の鎮守の森の杉の木が彼らの住処。 カツオドリ:船の接近に驚いて飛び出すトビウオを追尾して狙います。 メグロ:世界で小笠原諸島だけに棲む個性的な鳥。 アカコッコ:過去、何度もフラレていたので本場へ言って来ました。 カンムリワシ:八重山諸島のスター、なかなか見られない後頭部の「カンムリ」が撮れたのは接近して来たカラスのおかげ。 ・・・以上6カットです。これでトップ写真の合計は36カットになったので、なかなか更新した写真は見てもらえないかも。(減らしたほうがいいのかな?)根気よくおつきあいいただければ...です。
小笠原諸島+伊豆諸島の東京諸島ツアー、トップページ左の「最近の更新...」を更新しました。 小笠原諸島の世界自然遺産登録に伴い、テレビではよく小笠原特集が放送されています。現在の小笠原の自然のはもちろん素晴らしいものですが、6,550万年前から2,303万年前ごろの小笠原諸島の誕生から現在までの地学的な時の流れや、約400年前に発見されてから戦争をはさんで現在に至る人間とのかかわりなど、生き物以外にも興味深い点は満載で興味深いですね。
伊豆諸島、三宅島の第一目的は、アカコッコ。沖縄方面にも少数が分布するようだが未だ見た事が無いので、小笠原諸島のついでに本場へと足を延ばした。さすが本場。いっぱいいる。タブノキがちょうど食べごろなのだろう。身を隠して待っているとすぐ近くまで近寄ってくれて撮影成功。でも、天候は最悪で森林の鳥は見に行く事ができなかった。次回はベストシーズンに訪れたい。島ではホトトギスが数多く鳴いていた。鳴き声の豪華さに反して意外に撮りにくい鳴いているシーン、比較的近くで撮れてちょっと嬉しいオマケが付いた。
母島での第一目標はアオウミガメとオガサワラオオコウモリ。 ウミガメの産卵シーズンは、野鳥たちのメインシーズンよりも少し遅いため、野鳥メインに組んだ過去の日程ではなかなか撮ることができていなかった。今回はぴったり。しかも明るい満月。あっちでもこっちでも、たくさんのアオウミガメの産卵に立合えた。リュウゼツランが満開で、オガサワラオオコウモリもしっかり。早朝、浜辺を歩けば遅めの産卵中のカメ。鳥ではアカガシラカラスバト、穴の中に顔を隠したアナドリ。洋上ではハシナガイルカスイミング。
母島での第一目標メグロ(更新済み)に次いで撮っておきたかったのは、オガサワラノスリ。絶滅危惧 I B類(EN)で、天然記念物で、国内希少野生動植物種となっている。生息数は数十羽との噂だが、小さい島では密度が低くなく、ノスリモードに切り替えるとすぐに会うことができた。偶然、基亜種ノスリで撮っているポーズと同じポーズで撮れたオガサワラノスリの翼。白っぽいと言えばそうも見えるが、違いはかなり微妙。その他、ホーホケッ!と鳴くハシナガウグイスは人懐っこい愛嬌者。ムラサキオカヤドカリは、アフリカマイマイの殻を背負う個体が多く苦労。話題の外来種グリーンアノールのすばやい身のこなし、枝から枝へと飛び跳ねながら昆虫をバクバク食べていた。
父島まで1000km、母島へ50km、三宅島へ170km、これを往復して合計2440kmの船旅。海上では外洋性の鳥たちに多く出会えた。東京湾を出たあたりではオオミズナギドリ、南下するにつれて主役はオナガミズナギドリに変わり、小笠原諸島に近づくと、時折混じるシロハラミズナギドリ、アナドリ、硫黄島で繁殖していると言われるクロウミツバメ。そして近かったのはアカアシカツオドリ。普通種カツオドリに混じった白い鳥はよく目立ち、ひと目でそれとわかった。船のまわりを旋回して船に留まって休憩。なかなか出会えない鳥を青空バックでじっくりと見れた幸運。
ずーっと行きたいと思っていたが、近畿からは遠く感じてしまうのは一旦大都会東京へ行ってから船に乗るというテンションの変化のせい?。小笠原諸島が世界遺産に指定されそうなので、大騒ぎになる前にと決行した。 旅全体の概要は、東京港から船で1000km南下して父島、さらに50km南下して母島、南島など快晴の小笠原諸島を満喫。その後一旦東京港へ戻って別航路の船に乗り換えて約170kmを再度南下して伊豆諸島の三宅島へ。 これらふたつの地域(小笠原諸島と伊豆諸島)をまとめて「東京諸島」と呼ぶらしい。 本州は梅雨の真っ最中で天候を心配したが、小笠原は梅雨明けしており雨らしい雨もなく連日大忙し。 伊豆諸島の三宅島は梅雨真っ盛りで宿の窓からの撮影がメイン。梅雨前線の威力と日本の広さをあらためて体感した旅でした。 肝心の成果は、初撮りは鳥類13種(7種+6亜種)。哺乳類その他で4種、合計17種。それらのうち、絶滅危惧種9種、天然記念物5種、国内希少野生動植物種5種。 それぞれの地域での、第一目標は妄想通りに達成でき★★★。しかし、あわよくばと目論んだ第2〜3目標にはいくつかの撮り残し。三宅島のベストシーズンに再チャレンジをしたい。 とりいそぎ、母島のメグロのみを更新して帰宅報告とします。 4800万年間、大陸とつながった事のない孤島、ここだけに棲むメグロは、他に似た鳥のない個性的なルックス。その顔に木漏れ日を受けたカットが気に入っています。絶滅危惧 I B類(EN)で、天然記念物で、国内希少野生動植物種で、IUCN(国際自然保護連合)でも、VUとなっています。 そしてちょうど昨日、小笠原諸島が世界遺産に登録されたとのニュース。村長さんが「(小笠原は)太平洋に浮かぶ真珠」と語っていましたが、これは本当に的を射た比喩。美しい島と人と自然からはここにしかない感動をもらいました。あーまた行きたいなー。
一部の皆様には、夜行性生物にご好評をいただき、ありがたいことです。 今回更新のムササビやコウモリ以外にも、アマミノクロウサギ、テン、エゾモモンガ、ニホンモモンガ、爬虫類全般、フクロウ系など、彼らも撮られ甲斐があったと喜んでいる?かも知れません。そうなんです。例えばアマミノクロウサギの場合だと、食事中の写真がありますが、対象がリラックスしてくれているから撮れるカットで、相手の気持ちを無視して追っかけるとどうしても逃げ腰の写真になってしまいますよね。時々質問をいただきますが、特別な仕掛けがあるわけではなく、それぞれの動物の棲息環境で、それぞれの対処で撮っています。自分なりの機材改造も多少やりますが簡単なものです。でも、まだまだ改善したい点は山積です。 もうひとつ。多分、個人名をドカンと出していないためだと思いますが、一人で全部撮っているのですか?(グループ数人で撮ってるの?)と時々尋ねられます。全部、私一人で撮っています。ちなみにホームページの制作も、もちろんこの文章も全部ひとりでやっとりまーす。でも、情報やシゲキや叱咤激励をいただくおかげでありまして、そういう意味では私ひとりでは撮れません。これは本当に、ただただ感謝であります。 そして東京から船で25時間の南下1000kmの旅へ出発します。今年は梅雨入りが早かったため、さてどうするかと一瞬考えましたが、日本で4つめの世界自然遺産登録が確実視されている小笠原諸島を登録前に訪れておきたいと考えました。はたして、例え数日でも梅雨の晴れ間はあるのかないのか。ミモノです。
トップページ左の「最近の更新...」を更新しました。 与那国島、西表島、中部から信州への3ブロックです。 順番に次々チェックするには、(このページ「RSS:更新お知らせ機」よりも)きっと便利だと思います。 ところで、、、ヒヨドリのお話し。本州の基亜種ヒヨドリよりも沖縄のヒヨドリは色が濃く、グロージャーの法則に合致しています。かなり遠くからでも「本州のヒヨドリとはちょっと違うぞ?」と判ります。そしてアップで見た場合は目が少し大きいので、はっきりくっきりした印象の顔つきです。でも、亜種リュウキュウヒヨドリ、亜種タイワンヒヨドリの違いはよくわからないので、現状同じページにまとめています。ちなみに地域的な判断では、1,2カットめが亜種タイワンヒヨドリ、3カットめが亜種リュウキュウヒヨドリとなるのですが、違いがわかりますか?(ちなみに私はわかりません(^^;)。)
先の【前編】ニホンザルは、コザルたちの表情がかわいかったです。 そして【後編】の更新。若いコルリのさえずり、木のてっぺんまで登ったオオアカゲラ、ミソサザイのさえずり、夏羽へと換羽中のキビタキ、巣穴から様子をうかがうアカゲラ、その他いろいろ従来から撮っていた種の一部に追加、差し替えを行なって、たまっていた撮りっぱなし未整理の写真はなくなりました。鳥類で14種更新です。 ちょっと急いでやりすぎたので見直す必要があるかも知れません。もしも間違いなどお気づきになりましたら教えていただけると嬉しいです。
中部〜信州ツアー【前編】を更新しました。 代表選手はムササビ、鎮守の杜で繁殖期を迎えて活発な時期に遭遇できました。実は何度も失敗していたので、やーーっと撮れたよー!という感じです。 岐阜県のギフチョウは、満開のコバノミツバツツジの吸蜜。山の春は美しいですね。 冬に訪れていたスノーモンキの春も、のどかでイキイキ。その他、各所でカモシカも少し。 鳥では、準絶滅危惧(NT)のノジコ。過去、亜種シロハラゴジュウカラばかり撮っていたせいか、なぜかあまり撮れていなかった基亜種ゴジュウカラは、下向きのゴジュウカラらしいポーズで。
八重山ツアーご新規さん以外の更新完了です。以下、順不同で・・・、 セイタカシギの赤い足が緑色の背景に映えて、セイタカシギらしいリズミカルな絵になりました。 カツオドリは、トビウオを空中でキャッチ!息をのむ瞬間を船上から。 ズアカアオバト特徴のおなかを見せた飛翔。 ツバメチドリは大きな目の絶滅危惧種、近くで撮れました。 クロハラアジサシは飛び込まずに水面の生き物を飛びながらキャッチしていました。 ミゾゴイも近かったけど全く動かなかったのでほどんど同一のカットを大量生産。 近郊では冬鳥のアトリ、♂夏羽根。 リュウキュウコノハズクは鳴き声を録音したので公開しました。 その他、コホオアカ、ムナグロ、アマサギ、シロハラクイナ、ダイサギ、チュウサギ、リュウキュウアカショウビンも、いいのもあったりなかったり。 地味目の亜種ですが、リュウキュウキジバト、タイワンヒヨドリ、リュウキュウメジロなど、特徴がわかりやすいカットが撮れました。 前回の更新後に見逃していたカットを発見したので追加したので、少しよくなっていると思います→カンムリワシ、アカガシラサギ、ズグロチャキンチョウ、シマアカモズ、タイワンハクセキレイ、ヤエヤマシロガシラ、クサシギ。 鳥以外での一部追加は、リュウキュウアサギマダラ、トビウオ、スジグロカバマダラ、ヤエヤマヒメボタルの光跡など。 一部、未同定がありますが、以上で八重山ツアーの写真の一通り更新完了です。 「できればカンムリワシとヨナグニサンは撮りたいんけどな・・・」と、出掛けた旅でしたが、その目標はクリアでき、鳥類25種、鳥以外15種の大量更新となりました。ポートフォリオ的ネタもたくさんたまっていますので、おいおい書きます。
八重山ツアーで撮った「水辺の鳥」のうち、HP新登場となる種を更新しました。 初日、与那国へ向かうフェリーのデッキから、アオツラカツオドリ(普通のカツオドリやトビウオは次回の更新で)、そしてかなり遠めではあるものの、オオミズナギドリ、セグロアジサシ、クロアジサシ、と一挙に4種類を撮影して快調な旅の立ち上がりでした。 過去何度か撮り逃していたアカガシラサギに加え、ムラサキサギ、オオメダイチドリ、オバシギ、クサシギも。
八重山ツアーで撮った「野山の鳥」のうち、HP新登場となる種を更新しました。 まずはキガシラセキレイ、完璧な黄色の♂とやや若めの個体を至近距離で撮れました。 微妙な差異ながら、珍しい亜種タイワンハクセキレイ、亜種マミジロツメナガセキレイを合わせ、セキレイに3種追加です。 ズグロチャキンチョウは地元新聞で「珍鳥飛来」「撮影に成功」「数十年に一度」などと報道されるたいへん珍しい種。与那国島で繁殖しているのではないかと感じました。 なぜか過去撮れていなかったアカモズ(亜種シマアカモズ)、今回はしっかり撮影。 今回、亜種ヤエヤマシロガシラをじっくり観察でき、謎の多い、、というか、個人的に疑問を持っているシロガシラ(沖縄本島のシロガシラが人為的に持ち込まれた亜種タイワンシロガシラ (P. s. formosae) であるとする説)への疑問をさらに深めています。今後の正確な研究に期待大。
八重山ツアーの鳥以外を更新しました。 哺乳類では、与那国島ののどかな海岸でヨナグニウマの親子。西表島ではちょうど満開になったデイゴの木でクビワオオコウモリ(亜種ヤエヤマオオコウモリ)を撮影。夕暮れの紺色の空を背景に咲く真っ赤なデイゴは害虫の被害で危機に瀕しており、この木自体を見かけることが少なくなっています。 甲殻類ではヤシガニやミナミコメツキガニ、オカガニなど。 森では黄金のマユから生まれる蝶、オオゴマダラ。世界最大の蛾、ヨナグニサンにも会う事が出来ました。巨大です。繭につかまっているのは生まれたてでしょうか? 昔はめったに出会う事ができなかったセマルハコガメは、教わった探し方「雨の日の翌日の早朝を狙う」がズバリ的中して初対面。ひっくりかえして指でつっつくと甲羅を閉じて、手足と首を完全に格納できます。その他、ヤエヤマイシガメ、サキシマハブ、サキシママダラなど。(何度か見かけたキシノウエトカゲは本当に巨大でまるでオオトカゲ。これは次回の課題です。)
震災で出発予定が2週間ほど遅れてしまったため、ちょっとどうかなー?と不安もあったのですが、大成功すぎて整理が追いつかないよーと嬉しい悲鳴。とりあえずカンムリワシだけを更新して帰宅報告とさせていただきます。 これでHPの掲載種は、鳥類計299種(280種+19亜種)となりました。 西表島訪問は25年ぶり。当時は見れなくて残念だったセマルハコガメに会え25年ぶりのリベンジを達成。抱卵時期で会いにくいかもと噂されたカンムリワシには、成鳥(後頭部のカンムリも)幼鳥(白っぽいヤツ)共にしっかり観察。マングローブも夜行性生物もひと通りOK。 そしてはじめて訪問の与那国島でも、・・・(詳細は更新時に)。 普段、ほとんど車中泊の不自由な旅ですが、今回は飛行機と宿泊施設利用で、まっとうかつ快適な旅。お世話になった方々、ありがとうございました。 実は、震災以来、まだ一度もガソリンを入れていないのですが、もういいでしょう、ということで、更新をあとまわしにして、いつもの車中泊パターンで出掛けます。 一年のうち、今が最もきらめく季節ですから撮らないと、なのです。
沖縄本島から南西へ300kmで石垣島、そこからフェリーでさらに南下して2つの離島へ出掛けます。ひとつめは日本の最西端の島の初体験。もうひとつは25年ぶりの島。ちょっと出発が遅れてしまったけれど、どちらもワクワク半分ドキドキ半分で楽しみです。 ・・・という流れとは全く関係なく。前回更新の「コミミズク正面顔で飛行」は逆光で厳しい条件でしたが、こういうのもアリかもと思い直して再現像。
トップページ上部のメイン写真を追加しました。これまでは13カットからランダム表示されていましたが、7カット追加しましたので、合計20カットの中からのランダム表示となります。今回の追加カットは、木の実を食べる長野県のキレンジャクをはじめとして、イキイキと元気な感じを中心にセレクトしてみました。お楽しみくださいませ。
避難所の小学生が「肩揉み隊」を結成したとTVのニュース。そうだねー、自分ができることをがんばろ!と、力をもらい、トップページ左の「最近の更新」を更新。昨年末からの冬期ツアー(九州から北海道まで)リストアップしました。 山陰〜九州では、絶滅危惧種ズグロカモメが餌のカニを獲る瞬間や、朝日とツルなど。過去、相性の悪かったタシギも田んぼでしっかり。 信州〜首都圏〜東北では、初獲りのテン(ホンドテン・キテン)をはじめ、キレンジャク、ニホンザル、ギンムクドリ、オオタカなど。 北海道では、鳥業界ナンバーワンの可愛さ(と、勝手にランキングしている)シマエナガほか、コミミズク、ユキホオジロ、大雪原のタンチョウや、オオワシ、オジロワシも。
ご心配をおかけしましたが、私は無事です。 2月に出発して信州から首都圏に入り、太平洋側を北上して東北地方から北海道道東へ至る旅でした。 これはまさに、今回の地震で出されていた「大津波警報」の表示沿いに北上するコースでした。 普通なら日本海側の新潟にも立ち寄るのですが、日本海側の大雪のため、太平洋沿いのルートに変更していたのです。 そして当初帰宅予定は、3月15日までに確定申告を終えなければならないため、その数日前に帰宅する計画でした。 もし計画通りに帰宅していたなら、3月11日ごろは確実に東北の太平洋側を通過していました。 計画通りに帰宅できなかった原因は、パソコンの故障。出発後、間もなく起動しにくくなったノートパソコンが、北海道の知床で完全にダウンしてしまいました。 撮影した写真を取り出すことができないため、新しく撮影できなくなってしまったのです。 このアクシデントのため(その時は本当に残念な思いで)旅を中断して予定を早め、3月4日にフェリーで帰宅しました。 今思えば、このアクシデントのおかげで予定を変更した訳ですから、パソコンの故障に助けられた感じです。 そんな訳で、私は無事なのですが、つい先日通った道が、あの街が、悲惨な状況です。 TVの報道を見ると涙が止まりません。 旅の途中お世話になった方の中にも、まったく連絡が取れない方がおられ、心配です。 今回の旅で撮った写真の中に、ニホンザルの写真があります。 多くが熱帯に棲息するサルの仲間の内、最北端に棲息するニホンザル。雪の中にサルがいるという状況は世界的にはとてもレアケースで、日本人以外から見れば信じられない(ありえない)状況に見えると聞きます。 ここのサルも、日本人よりも多い海外からの観光客に見守られていました。 言葉にできない万感の思いを込めて、この写真のみを更新し帰宅報告とさせていただきます。 雪の中、互いの体温で互いを温め合うニホンザル。「くっつけば、あったかいね。」と。 「連絡のとれない方?、私のこと?」と思ったら、そうです、きっとあなた。 とんでもなく大変でしょうけど、どうか無事でいてください! そして余裕ができたら、内容の無いメールでも、ワンギリ(携帯の方へ)でもいいので、消息を知らせてください。
各方面にご協力をいただいて、ようやく出発にこぎつけました。 冬の日本縦断ツアー後半は、信州や、関東近郊などを含めて、過去ほとんど行けていない地域をしっかりまわりたいと考えています。さて、どうなることやら、ひさびさのワクワク&ドキドキ。 例によってしばらく更新ができませんが、この「更新お知らせ機」を「購読」して、しばらくお待ちいただければうれしいです。
山でハギマシコがむらがっていた植物がわからず苦戦していました。メールで教えていただいてすっきり判明。ありがとうございます。サラシナショウマ。根を薬草として使ったり、若い芽を晒して食したり、観葉植物として販売されていたり、昔から暮らしの近くにあった植物らしい。この山には多く繁茂していて、野鳥たちはタネが大好物の様でした。備忘録がわりの追記でした。
冬の日本縦断ツアー分、前半最後の更新は岡山県のはじめてのフィールド。ルリビタキの正面アップの光りは好物です。やわらかな順光でコガモ。冬の日本縦断ツアー前半戦、そんなに遠くない地域にもその地ならではの特性が興味深い体験でした。走行距離はトータルで2500kmほど。後半もまだまだ面白体験はできそうで楽しみです。
川に飛び込んだミサゴ、小鳥の群れに飛び込んだハイイロチュヒは共に漁(猟)失敗シーンなど数カット更新。冬羽根のセッカとオオジュリン。チョウゲンボウ、シロハラ、ハクセキレイのアップなどなど、これで九州分の更新を完了。残りはあと僅か。
九州のツルシリーズを更新しました。先ずはナベヅル with 朝日。そしてマナヅルの朝焼けシルエットをはじめ、どちらも3カット。カラフトワシは3年ぶりの再会。1993年から18年間、毎年日本に一羽だけ飛来するこの鳥。三年前よりも道々としていて風格が出たような気がするが、相変わらずカラスにモビングされていました。
冬の日本縦断ツアーの更新【その2】は、山陰〜中国地方。リンクはオシドリの求愛ポーズ。クチバシを下げて、後頭部に伸びた冠羽をメスに見せます。これを見ていたメスは頭を下げてOKのポーズ(うっとり?)。他、オオジュリンの冬羽、オオマシコの♀の顔アップ、ジョウビタキ♀の横顔、採餌中のハギマシコも。関西には多くないオカヨシガモ、トモエガモは群れで。絶滅危惧種のズグロカモメは目の前でカニを捕獲。磯でイソシギ、浜でハマシギ、田んぼでタシギ、その他いろいろ更新。特別珍しい訳ではないけれど、今まであまり撮れていなかった種がそれぞれに似合った環境で撮れた12月中旬でした。
悪天候のために遅れた出発、加えて西日本の荒天、さらに鳥インフルエンザによる立ち入り禁止、年末年始の大雪などなど・・・、こんなに悪条件が重なったツアーははじめてでした。しかしその分、普段あまり撮らない種を撮る余裕の時間ができたり、予定外の地域を訪れることができて思わぬ発見があったり、災い転じてまずまずの満足度。とりあえず今日の更新は以下です。日本で繁殖する亜種カワラヒワと、冬鳥の亜種オオカワラヒワを分けて掲載しました。外来種のヌートリアですがオレンジ色の歯も撮れました。その他シャクナゲの実をついばむメジロ、芦原のツリスガラ、田んぼに降りたミヤマガラスなども。
当初予定からは随分遅れましたが、冬の日本縦断ツアー、出発します。天候の都合で昨年も行けなかった日本海側、中国地方などを皮切りに九州へ至る計画です。しばらくは更新できませんが、この「RSS:更新お知らせ機」を「購読」してお待ちくださいませ。 最近の更新としましては、科目別リストに保護状態のマークを付けました。種毎に絶滅危惧種、天然記念物、国内希少生物種、IUCN(国際自然保護連合)など4種類の指定状況が判ります。でも、確認の時間が不足気味かも知れないので、現状では信頼度80%程度の扱いでお願いします。
実は、今日の出発予定を立てていた「冬の日本縦断ツアー【前編】」、近づく低気圧をやりすごすべく、数日順延することにしました。冷蔵庫をすっかり整理していたため、自宅で食糧難です(^^;)。一方、野山には冬鳥がほぼ出そろったらしい。真冬を迎えた北極圏やシベリアから渡ってきた鳥たちにとっては、寒い日本の冬であっても、きっと楽園のように感じているはず。今年はそんな冬の生き物たちと、じっくり向き合いたいと計画しています。暫時待たれよ冬の鳥。
最近は表面上見えにくいところの更新が多く、一見、放置しているかのように見えてしまうのが残念なところ。なので少し何やっとるんだ?を書きます。もともと書きなぐりのHTML(←ホームページを作る言語)を正規表現に近づけるべく書き直したり、自動翻訳されてもレイアウトが崩れにくいように骨組みを直したり、自動翻訳にそこそこ対応できている事がわかりにくいので、国旗をトップページの下に並べてさりげなくアピールしてみたり(^^;)、リンクしてもらいやすいようリンクページに説明を加えたり、その他いろいろこまかな(でも、大切だと思っている)修正をしています。その結果、厳格さで有名な文法チェッカー「Another HTML-lint gateway」で、トップページが100点満点「たいへんよくできました」の評価。文法など気にしなくていいという意見もありますが、まあ、景気付けです。そして海外からのアクセスは増加傾向。日本の自然の注目度が上がるのは嬉しいですね。翻訳精度はさておき、インドのヒンドゥー語や、ロシア語、ハングル等に変換されたページは(読めませんが)見た目でなんとなんくエキゾチックで面白いです。冬期ツアーの準備も平行して進行中。冬鳥はもう来たかな?
以前に公開していた動画を再公開しました。内容は全く変わっていません。現在少しずつフルハイビジョンで撮りためているものの、この公開は少し先になりそうです。なので、古いモノを、出しておこうという思惑でした。
タカの渡りシリーズの最後は、一番てこずったハチクマの3カットを追加しました。ハチクマは暗色型、中間型、明色型とあり、それぞれにオス、メスの別、さらに成鳥、幼鳥と、それぞれに個体差が大きく、渡り初心者の私は複数の図鑑とWEB情報を見ながら四苦八苦。メールでヘルプしていただいた猛禽のベテランさんに心から感謝です。
サシバの2カットを入れ替えました。複数の図鑑とWebを参考にしながらの同定は、まだ自信が持てません。タカの渡りのベテランさんは双眼鏡で簡単に判別されていますが、なかなか難しいです。
先月の信州タカの渡りツアーのリベンジを目論んで愛知県へ。快晴の日が多く真っ黒に日焼け。渡りではないけれど、ノスリが多く飛んでいました。4カット追加。
科目別リストのページを独立して設置しました。アリスイ、ホオジロ、トビ、セグロセキレイ、オオヒシクイなどに数点の写真を追加しました。琵琶湖で「ん?!サカツラガン?」と思ったら、野生化した家禽のシナガチョウ、ご新規さんです。既に稼働中の「トップページのメイン写真をシャッフルするボタン」、好評をいただき感謝です。その他こまかな部分を更新しました。
以前からやりたかった更新がやっと出来ました。単品写真ページの左右端にそれぞれの機能を持つ2種類のリンクボタンを搭載しました。 左端「みんなリンク」は、現在公開中の全部の種の中からランダムに5種のリンクを表示します。右端「なかまリンク」は、分類的に比較的近い種の中からランダムに5種のリンクを表示します。 どちらもマウスをのっけると種名をテキスト表示します。 例えばエゾモモンガのページなら、左の「みんなリンク」は、鳥類や哺乳類等も含めた全部の中から5種をランダムに表示します。右の「なかまリンク」は、哺乳類のうちイルカやクジラを除いた約20種の中から5種をランダムに表示しています。(イルカやクジラは水中の生き物のなかまにしました。このあたりの区分は、ケースバイケースでアバウトです。) 「単品ページから他の単品ページへの移動しやすくすれば、お散歩感覚でブラウジング♪してもらえるかな?」というのが今回の機能追加の主旨です。尚、動作チェックは、最新ブラウザ8種です。旧バージョンでは不具合などあるかもです。それと javascript を使っていますので javascript を off にされている方はすいませんが、見えません。さてさて、いかがでしょう。よろしければ、お散歩してみてください。
タカの渡りを見るべく信州へ行って来ました。更新は、ハチクマとサシバ。遠かったのでこれはいつかリベンジが必要かも。そしてエゾビタキに1カット追加。その他微細な更新も。
ひとつめ。「ほ乳類・両生類・爬虫類など 分類順」の中身の写真ページすべて、微妙に変えました。変更内容は、学名を入れる。wikipediaへのリンクボタンを大きく。ページの最下部にもリンクボタン。文字の大きさ等少し変更、その他微妙な変更です。(あれ?変わってないけど?な方は、再読み込みかキャッシュの削除ではいかがでしょう。)様子を見て鳥類のページも同様の変更をしようと思っています、大丈夫かな?ふたつめ、《きらめくいのち》は、apple社のiPadにも対応できているみたいです。(先日家電店で確認しました。)お持ちの方は見てみてください。以上コネタのご報告でした。
ひとつめ。当サイトのトップページのアタマの写真クリックで、表示されている種の写真ページにジャンプできるよう変更しました。例えば、トップページにヒグマが表示されている時にクリックすると、ヒグマの写真ページを表示します。手元にある8種類のブラウザでは動作確認できているのですが旧バージョンでどこまで見えるかちょっと心配です。ふたつめ。写真ページには複数の写真がタテに並んでいますが、それぞれの写真をクリックして順番に見れるの事は、あまり知られておらず、あまり使ってもらっていないみたい(きっと多くの方がブラウザのスクロールバーを使って閲覧されていますよね)。実は、各写真ページの1枚目の写真の「右端をクリックすると次の写真を表示」するようになっています(最後の写真の右端をクリックすると一番はじめに戻ります。)同じく2枚目以降の写真の「真ん中をクリックすると、ひとつ前の写真に戻ります」。「左端をクリックすると(何枚目を見ていても)一枚目の写真を表示」します。要するに写真ページの写真は、左、右、真ん中が広いボタンになっています、というお知らせでした。
当サイトのトップページのアタマの写真。従来はに5カットをランダム表示していました。今日9カットを追加しました。ごく一部に好評をいただいております「大好きな君のホッペ。」を含む合計14カットから表示するよう変更しました。いただくご意見ご感想など、はげみにさせていただいております、ありがとうございます。
キタキツネほか、在庫再現像を含み、ニホンザル、ナキウサギ、ワモンアザラシ更新しました。宇宙・地球のページにM42オリオン座大星雲を追加しました。
シマセンニュウ、バンの幼鳥、ツバメの巣、貝にクチバシを差し込んだミヤコドリ、ゴイサギ、カルガモ親子、遠かったホオアカ、オイカワを捕らえたダイサギなど更新しました。 更新ついでに過去作の一部を再現像、オジロワシ、イヌワシ、アカゲラ、コブハクチョウ、クロガモなども。
今回獲ったアカアシシギを以前のものと比べて気付いた。以前のものはおそらくツルシギの冬羽。間違えていたみたい。 その他、オグロシギの飛翔で尾の黒さを確認、イソシギのヒナ、はじめてのヒバリシギ、キアシシギ、アオアシシギなど。 シギチ以外ではイソヒヨドリをはじめ数種更新しました。
今週は更新できていないので「ん?もうおしまいかな?」と思われているかもですが、まだまだ山盛りあります。 今日、アクセスログを見たら、オリイオオコウモリが人気者になっていました。夜のコウモリは怖がられるかな?と心配していたので、ちょっと安心です。どの写真にもコメントを添えていないため、見過ごしている方がほとんどだと思うので、ここで少し補足を。 オリイオオコウモリの3カットめの右側。闇の中に謎の光りがっ!!正体はアオバズクでした。アオバズクも結構好奇心旺盛なんですね。遠くから撮影の様子をじっと見ていました。同じく6〜7カットめは交尾シーン。撮影者(私)のことは気にもかけず、恋に夢中でした。目が光っているのはストロボのせい。交尾の時に光るという訳ではないです。念のためでした。
登山道でバッタリ遭遇したエゾライチョウのオスは結構近かったので、さらにめいっぱいトリミングしてみました。 その他、アオジ、ノビタキ、ニュウナイスズメ、エゾリスなど更新しました。
ツメナガセキレイはツメが判りやすい写真が撮れました。6カット目のエゾカンゾウのつぼみでさえずる個体。名は体を表し、後趾のツメはかなり長いですね。その他水浴びやトンボを捕らえた瞬間なども。 海岸ではオオセグロカモメの生まれたてのヒナ、まだヨチヨチ歩きで時々コケてました。過去の写真と共に成鳥順に並べてみました。 蓮の池では、オオヨシキリやカワセミ。その他にもいくつか更新しています。
コムクドリ、チシマウガラス、アカゲラ、コアカゲラ、オオジュリン、ヒバリ、オナガ、エゾシカ、その他いろいろ更新。 絶滅危惧種、天然記念物、国内希少野生動植物種のページにもニューフェイスがたくさん増えました。
アカエリカイツブリは、木道のすぐそばの営巣。夫婦で協力して巣をつくりながら、交互に抱卵しながら、時々交尾もして、3コの卵を抱いていました。 親鳥にとっての抱卵や育雛は、義務的な労働ではなく本能的な欲求。「今度は自分が抱く番だから、早く交代を」とばかりせっつく様を見て、卵は抱きたくてしょうがない、ヒナにはエサを与えたくてしょうがないんだと改めて認識。最近悲しいニュースの多い人間界と比べてしまう。
カッコウ目のカッコウ、ツツドリ。スズメ目の、コヨシキリ、シマアオジ、ショウドウツバメ、コジュリン、更新しました。
日本の最高緯度北海道の標高の高いハイマツ帯だけで繁殖するギンザンマシコ。日本の鳥の中で一番寒冷地を好むということか?今年は猛暑でたいへんだったねー、お互い。6カット追加。
日中は海で餌を獲ったり休んだり。夕暮れが近づくとコロニー周辺にオオセグロカモメやウミネコが集まって来る。そして日が沈んだ頃ウトウたちは、巣の中で待っているヒナに与える餌を持って帰って来る。60万羽のウトウが陸地をめがける様は、圧巻、壮絶、感動。横取りを企むカモメをかいくぐって自分の巣へと急ぐ。
海上生活が多いこの鳥が海に浮かんでいる時はほとんどが黒色。目のまわりの白色が後方に伸び、愛嬌のある顔をしている。飛ばないと見えない鮮やかな足の赤色。海を蹴飛ばして飛んだ。絶滅危惧II類(VU)
撮影初日、いるはずの森に不在で少し焦ったが、翌日はすぐ近くの木にとまっていて安堵。 しかし期待したヒナは見当たらず。噂では、今年のヒナはカラスに食べられたのではないかとの事。 心なしか前回の冬よりも、周辺にカラスが多いように感じた。少しさびしかった初夏のトラフズク、トリミングで追加1カットのみ。
水辺に棲みながら水の中には入らず、水面から伸びた蓮の茎をつかんで移動する。目的は小魚などの小動物。時には自分がつかんでいる茎を揺らして水中の魚を刺激して補食。これは人間にはできないなぁ、ヨシゴイの器用さに感心した。準絶滅危惧(NT)
明治時代に発見された後、開発によって姿を消し、昭和40年代に再び発見された。実際に見てみると、繁殖地のアシの伸び具合に好みがあるようで、微妙な自然のバランスの中で、かろうじて、それでも懸命に、暮らしていると感じた。 絶滅危惧IB類(EN)、希少野生動植物種。
本州から四国、九州まで棲息地域は広く個体数も少なくないらしい。慣用句には「同じ穴の狢(ムジナ)」として登場もする。でも案外会う機会が少ないと思うのは私だけ?早起きした早朝、ひょっこり現れた。おたがいねぼけていたのかも?ニホンアナグマ4カット追加
本州の北の端、青森県の北の端。日本の固有種、特別天然記念物でもあるニホンカモシカの生息域の北限。1カット追加
日本縦断ツアー前編はちょっとあとまわし。先に後編の更新です。 森に囲まれた湖のほとり。白樺の木で2羽のヒナを育てるカップルがおりました。
沖縄本島、クロツラヘラサギの汽水域に現れたミサゴです。 その他、トビハゼ、シリケンイモリ他いろいろ。 鳥類の新顔クロハラアジサシ、リュウキュウヒヨドリ、イイジマムシクイ。 鳥類の一部追加、アマミコゲラ、アマミヤマシギ、ズアカアオバト、シロガシラ、シロハラクイナ、チュウシャクシギ、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウツバメ、リュウキュウメジロ。 日本縦断ツアー前半の写真整理、残すところあとわずか。
基亜種アカヒゲとの違いは微妙なホントウアカヒゲ、判りやすい違いは♂のクチバシの上の黒い部分。 前者は広く後者は狭い。 その他ミフウズラ、アマサギ、セッカ、クロツラヘッラサギ、コチドリ、オカヨシガモ追加しました。 外来種のシマキンパラ、バリケン、コクチョウも。
昼間はもちろん撮影で忙しいが、ジャングルは夜も賑やかで、夜行性の動物が活動する。その結果、撮影者は寝不足気味となることが多い。そんな夜のジャングルから先ずはオリイオオコウモリ、翼を広げると1m近くある大きさには圧倒される。 その表情は、英語で flying fox と呼ばれる通りケモノ。 その他にもケナガネズミ、オカヤドカリも。ちなみに雨の日のジャングルはカエル(更新済み)が多く出るので休む暇がない。フェリーで移動中はゆっくりできるかと言えば、海上にトビウオ(3カット公開)が飛んでいる。 九州では、アカショウビンの撮影を終えた帰り道にニホンジカ(キュウシュウジカ)出現(1カット追加)。 忙しかったー。野生動物たちは懸命に生きていました。
このところの更新は、トカゲとかイモリ等、人によっては「・・・」なラインの連続で恐縮です。これも日本の野生動物の姿なので、もうすこし我慢をお願いします。 (でも、毒ヘビとかが好きな方も多いようですね。)もちろんかわいい癒し系ブロックもいっぱい残っています。ということで、今回もきもい系(?)の延長となりますが、アフリカマイマイ。 そのデカさに驚く外来種のカタツムリ。 フェリーの港にはこれの持ち出しを禁止する張り紙をよく見かけます。詳細はwikiのリンクを参照してください。 「本種を中間宿主とする寄生虫(広東住血線虫)は、人間に寄生した場合、好酸球性髄膜脳炎を引き起こす危険があり、場合によっては死に至る。 触る、這った跡に触れる等してもこの寄生虫に寄生される危険があり、大変注意を要する生物である。」「世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種」恐ろしいです。 しかも、いるところにはかなりいます。「なお安物のエスカルゴの缶詰の中身は、本種であることが多い。」・・・絶句(^^;)。
過去、なぜかご縁がなかったリュウキュウアサギマダラは徳之島にて。 渡りをする蝶として有名なアサギマダラとは翅の模様が少し違う。 リュウキュウアサギマダラは渡りをせずに、成虫で越冬するらしい。
ホルストガエル(絶滅危惧IB類(EN))、イボイモリ(絶滅危惧II類(VU))、オキナワキノボリトカゲ(絶滅危惧II類(VU))、写真追加及び新規掲載しました。 イボイモリの背中の突起は、背骨と肋骨との事。名前は最悪ですが恐竜みたいでかっこいい。 キノボリトカゲは公園でいじめられていた個体を救出して撮影したもの。 鶴の恩返しは雪の日に美女が訪ねて来る。亀を助けると竜宮城へ行ける。 さてキノボリトカゲの場合は、いつ、どんな恩返しが?
中間地点の大阪自宅にて10日間ほどの中休みをはさみつつも、のべ約4ヶ月間、沖縄本島南端から北海道北端の稚内、日本の東端ノサップ岬まで、きらめくいのちに会う長期ツアーを完了しました。 車の走行距離とフェリーの直線距離を足し算してみたところ、合計移動距離は10000kmを超。 さまざまな動物たちと会えて、特に求愛や子育ての季節をじっくり体感できたことは大きな喜びでした。 ひさびさの更新は、前編やんばる地区からイボイモリ。恐竜のような背中を持つ個性派、名前でソンをしているけど、おとなしくてカワイイヤツです。(絶滅危惧II類(VU))
生き物たちが最もきらめく梅雨入り前の心地よい季節。 沖縄では「うりずん」と呼ばれる。 そのうりずんを堪能した前編に続き、日本縦断ツアーの「後編」、出発します。 幸いもたついている梅雨前線の北上に先駆けて、あちこち寄りながら北海道まで北上する計画です。 前編の整理と公開が、ほんの一部しか出来ていない事が心残りではありますが、季節は待ってくれません・・・。帰宅後に、前編後編共に、じっくり作業をしたいと思っています。 ということで、またしばらく更新できませんが、どうか見捨てないでくださいねー(^^;)。
この旅のいくつかの目的のうち、最も難しそうで重視していたノグチゲラ。 前回の森を周辺を中心に深いジャングルを歩くが声が聞こえるだけで断念気味だった。 やはり自力では無理なのかなぁと考えながら昼ご飯を食べていた時、コンコンと聞こえる巣作りの音。 なーんだここだったのか。やっと会えてよかった。 他にも1羽♀を争う二羽の♂や、巣作りなど思わぬシーンも。
出発前には計画を立てて、あそこであれをと勝手な夢を見る。でも現地で予定の通りになることは少ない。リュウキュウヨシゴイも、もっと簡単に撮れる予定だったが、水田の作物の背が高く、鳥の姿を完璧に隠していた。冬ならラクショーなのかな?リュウキュウヨシゴイ。
ヤンバルの夜、耳を澄ませばたくさんの声。真っ暗な闇の中に生き物たちが生きる気配が満ちている。「クッフ」や「コッホ」など、特徴的な声のリュウキュウコノハズク。
派手に鳴いてくれるリュウキュウコノハズクと異なり、かすかな鳴き声の本種に会う事はむつかしいのではないかとほとんど諦めていた。 現地で有力な情報をいただいてはじめて会うことができました。ありがとうございます。 赤い虹彩が印象的なオオコノハズク。
九州では、アカショウビンがちょうどいい時期だったので、かかりっきりで撮影。 カエルは自分で食べずに持ち去っていました。 おそらく♀へのプレゼント用でしょう。 自分はもっぱらヤゴやアオムシ(何かの幼虫)を食べて御馳走は彼女に。かなり健気です。
やはり濃いですね、奄美は。 堪能しました。南国らしくガシュマルの実をくわえたズアカアオバトが撮れたのも良かった。 筆頭は最後(4枚目)の居眠りするズアカアオバト。 実は木陰で別の鳥を待っていたのですが、すぐまうしろに飛んで来て驚きました。ドバトと違い案外デリケートなこの鳥が向うから近づいて来る。 近すぎてピントが合わないので、数歩離れて撮っているとうつらうつら、居眠りをはじめる。少し撮ったあと、彼女を起こさないようにその場を離れました。 これは整理が終わったら、「ポートフォリオ」に加えたいと思っています。
最近何かと話題の徳之島はどんな島なんだろうとはじめての訪問。 サンコウチョウが賑やにさえずる森が楽しかった。その他はまた後日に。
はじめて訪れる沖永良部島は海がすごかった。 アカウミガメが気持ち良さそうに泳いでいた。 一度に何頭ものウミガメに会えたのははじめての経験。その他はまた後日に。
膨大な感動と写真をひとつひとつチェックする日々です。 しかし、次の旅の出発予定もあって、南方ツアーからつかのまの、一時帰宅中といったところ。 今回の南方ツアーの中心は、沖縄本島の北部、国頭村のヤンバルと呼ばれるゾーンでしたので、代表選手としてヤンバルクイナで、帰宅ご報告とさせていただきます。 もちろんこのヤンバルクイナ以外にも、今回は特に多くの出会いがありましたので、順次更新すべく準備を進めています。