最も簡単な、電子書籍の作り方

これまで出版のための手続きや、注意点などを書いて来ましたが、肝心の「電子書籍自体のデータの作り方」も少しずつ書いていこうと思います。
amazon KDPの固定型(別名:固定レイアウト型、フィックス型)を中心に書きます。何項目かに分かれると思います。

電子書籍を出してみようかな?どうしようかな?と、思いついたら先ずは既に出版されている電子書籍を覗いてみるでしょうね。サンプルをいくつもダウンロードしたり、実際に購入してみたりされると思います。
だいたいこんなものかという雰囲気がわかったら、さあ、次の制作ステップへ、ですが・・・さて、どうしたらいいものやら。私はここで少し迷いました。

例えば、Webページを作ろうと思ったら、ページのソースを見て「ははーん、こういうカンジなんだ」とおよそのデータ構造は理解できるでしょう。自分自身のレベルに応じた参考書と見比べながら、自分が作りたいページのイメージに近いページを見ながら、例え少しずつであっても、理解してゆくこことができるでしょう。
電子書籍の場合は、そういうことができません。既に販売されている本の表示される結果は見えていても、その本がどんなデーターによってこのように表示されているのか、肝心の中身が解らない。この点は作りにくさの原因のひとつではないかと思っています。
マニュアルや作り方の解説書を読めば、画像サイズなどは書かれているでしょう。(もちろん、当時私が見た範囲でのお話しですが)「○○○ピクセル〜×××ピクセルの範囲で」と幅を持って書かれていました。
「んじゃあ、今見ているこの本は何ピクセルなのか」。。。を、正確に把握する方法が見あたらない。

若干汎用性に欠ける(専門的な?)内容になって恐縮なのですが、解像度の話しはとても重要です。
各社各OSのタブレット、スマホ、今ならパソコンのモニターも含め、無数に存在するデバイスの、どれで見られるかわからないデータを、できるだけ美しく見せたい。
美しくというのは、高解像度でという意味を含みますが、電子書籍の場合「可能な限り高解像度で作ればいい」という考えは違うようです。
必要以上に大容量になれば、ユーザーの負担となるでしょうし、ダウンロードに時間もかかるし、容量が大きくなるとロイヤリティ的に不利(別項目でいつか書きます)です。悪意を持ったユーザーに流用可能な高解像度のデータが渡る可能性も避けたいです。
そんなら小さくすればいいのかと言うと、そうでもなくて、せっかくの写真やイラストなどを自ら汚くして出版したくないですね。

「自分の本は、どれくらいの解像度で見せたいか」これは、人それぞれで異なると思います。本の内容によっても違うでしょう。絶対的な数値はありませんから「○○○ピクセル〜×××ピクセルの範囲で」という解説になってしまうのは理解できます。これは仕方が無いです。
しかし「ちなみに、今見ているこの本はどれくらいのデーターで作られているの?」もわかりにくい、もしくはわからないんですよね。判断基準が無い。かなり高解像度で作られていそうでも、必要以上に大きすぎるかも知れません。低解像度で作られているっぽくても、拡大縮小によって画質が劣化しているだけという場合もあるでしょう。この本の実データが見たいんだけどなあ・・・。

なので、自分の出す本については「この本は、こんなデータで作りました」という「ヒナ型」を付録として付けています(mini版は除く)。
もしもこの本くらいの解像度がいいのであれば、同じサイズで作るなり、ひな形に上書きするなり、お好きにお使いください、というデーターです、
もっと高解像度にしたいのなら、規定の範囲でこの本よりも大きくすればいいし、逆なら小さく作ればいい。ひとつの基準として参考にしてもらえれば、第一歩目は私のように迷わずに歩けるのではないかと思うのです。
無料サンプルを見てみて「参考にしよう」という場合は、買ってねん♡という、販促ツール的側面もありますが、それよりも今後、何人も何十人もの人が私と同じ迷い道をすることは全く無意味で、電子書籍業界(?)としてもスマートではないのではないかと思っています。

ヒナ型を見れば解る実データ
拙作は付録として、その本のヒナ型をダウンロードできます(mini版を除く)。

「食べてる!」「育ってる!」
横位置の最もシンプルな構成です。縦横の比率はiPadで隙間無く表示されます。
横位置に固定してあるので、デバイスを縦にした場合に小さく表示されてしまうことがありません。
電子書籍初心者ユーザーや子供さん向けの本にもオススメしたいフォーマット。
制作者は、デバイスの向きを気にせず内容に専念できます。

「クローズアップ【完全版】」
1ページは正方形で構成。単一の正方形ページと、左右2ページの横長見開き表示、両方で構成されています。
見開きページは、デバイスを横にした場合は横長、縦にした場合単一(正方形)ページとして表示されます。
ユーザーはデバイスの向きを自由に選んで読書を進められます。
制作者は、内容に応じて表現の選択肢が広げられます。

まあ、少なくとも「実際に販売されているこの本が、どんなデータで作られているか」は、理解してもらえるはず。
そして、このヒナ型のページを書き直して増やす方法は、最も簡単な電子書籍の作り方かと思われます。
ひとつの基準として、制作の道しるべになれれば幸いです。

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